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ワカタケル

ワカタケル

ワカタケル

作家
池澤夏樹
出版社
日本経済新聞出版
発売日
2020-09-19
ISBN
9784532171582
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ワカタケル / 感想・レビュー

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starbro

池澤 夏樹は、新作中心に読んでいる作家です。神話からの転換期、ワカタケル(雄略天皇)、大王の物語は、初読です。子孫を残すことが大王の使命とは言え、大王の男根は名前の通り常に猛々しく、頻繫に目合っていました。 https://book.asahi.com/article/13777031 【読メエロ部】

2020/11/27

mocha

神代の名残りを留める5世紀の倭国。若く猛る大王が、人ならぬものや女達の霊力に導かれて国を造り上げてゆく。挿された古事記や万葉歌が、この物語に身を浸して読むと不思議なほどするすると心に入ってくる。様々な言葉、地名の縁起も、いちいちなるほど!とうなずきながら読んだ。新年1冊目にして、今年のベスト入り間違いなし。日本の根っこに触れた思いがする。

2021/01/04

アキ

第21代大王ワカタケル・雄略天皇の物語小説。獲加多支鹵の剣の文字の意味を知る。猛々しい大王の陰で、常に霊力を持つ女が支えた。倭の國を治めるには、数多の豪族を束ね、吉備の逆臣を討ち、新羅・高句麗・魏・宋と百済・任那の関係を保ち、絹・鉄・埴輪など草民を働かせて、多くの采女と子をもうける。「男は殺す。女は産む。役割が違う。女には先を読む力があります。」国が治り、平和になると女の力がものを言う。初瀬、朝倉、宇陀川、葛城、河内と昔住んだ土地の近く馴染みの地名と文字で残されていない歴史を感じ楽しめた。鴻池明子の表紙。

2021/01/07

keroppi

日本文学全集「古事記」の現代語訳を読んでもう6年も経つのか。その続きともいうべきこの本。雄略天皇「ワカタケル」を描く。先日読んだ石ノ森章太郎「マンガ日本の歴史」の3巻と4巻にあたる。次の大王になる可能性のある人物を次々と殺し、大王となる。霊力を司る女性の存在。殺戮と性と霊力が混濁し、日本国家が形作られていく。朝鮮国家との関係や文字が使われ出す過程も描かれ、読み応えのある一冊だった。今までよく理解していなかったこの時代に引き込まれてしまった。

2021/02/16

まさ

歴史が淡々と語られるのではなく、一代の興亡を当時―古墳時代―の世界の様子から見せてもらったような読後感。暴君と称される大王ではあるが、ヰトら霊力を持つ女性とともに生き抜く。混沌とした時代からの大きな進展は、魂のある言葉であり、刻まれることで後に残る文字なのだろう。いまの自分でもワクワクする言葉と文字の力。当時はとてつもなく霊的なものであったと想像してしまう。また、1人の猛者の話かといえばそうではなく、女性が軸となることで世界がまとまっていくその過程も興味深かった。

2021/03/09

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