他人をバカにしたがる男たち 日経プレミアシリーズ
「他人をバカにしたがる男たち 日経プレミアシリーズ」のおすすめレビュー
「ジジイ化」してしまう人たち――自分より「下」だと思っている相手に暴言、相手の肩書き・学歴で態度が別人…
『他人をバカにしたがる男たち』(河合薫/日本経済新聞出版社)
コンビニ店員やタクシーの運転手など、自分より「下」だと思っている相手や、言い返せない立場の人間には暴言を吐き、会社では上司におべっか。部下の成功に嫉妬。人事の話に興味津々。肩書や学歴で人を判断する……そういう人、身近にいないだろうか?
本書『他人をバカにしたがる男たち』(河合薫/日本経済新聞出版社)は、そういった「他人をバカにする人」=「ジジイ」たちの行動心理や、その社会背景を解説し「他人をバカにして会社にしがみつく『ジジイ』にならないための指南書」である。
一つ勘違いしないでいただきたいのは、タイトルの「男」、また本書の中で「ジジイ」と書かれているのは、「物理的に年を取った男性」ではない。ジジイとは、ジジイ的なるものの象徴で、つまり、上記したような特徴があるのなら、女性や若い人でも「ジジイ」と言えるのだ。
しかしそれでも、「ジジイ」はエリートの中高年が多い。それは中間管理職のストレスが原因だったりもするが、40代は曖昧な不安が襲う年代なのだという。
40代となり、「自分が今後どこ…
2017/10/2
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他人をバカにしたがる男たち 日経プレミアシリーズ / 感想・レビュー
どんぐり
ビジネス書にありがちな書名である。中身は、SOC(首尾一貫感覚)をベースに人の働き方を健康社会学の視点から追求した本。自己効力感やSOCを高めましょうという内容で、特別新しいことが書いているわけではない。「偉そうなオジさん」「女をバカにする男たち」はなぜ存在するのか? その問いに、SOCの高い人でありながら社会の中でその集団が持ち得る名声(=社会的評価)を手に入れても使い方を間違うとフェイクSOCの持ち主に成り下がることを挙げている。プロローグの「『ジジイ』化する男女」で出てくるジジイは、「自分の保身のた
2018/03/06
GAKU
ここに書かれているようなジジイにはならないように気をつけよう。
2018/11/20
aloha0307
広告で表題をみた瞬間 我が社のこと?と二度見してしまいました。相手:対象を軽んじる/られるようもっていく、攻撃する...その態度がさらなるイライラを備蓄することになるのが何故分からないのか 自らはこうなってはいけない、といつも自戒しています。本書のジジイ(男に限らず)の定義は、組織における権力を組織のためでなく自分の保身のためだけに使うことだそう。本書の良点は「それでもオジサン達が日本を救う」章でSOC=Sense of Coherence:首尾一貫感覚 を展開しているところ。信頼が生きる土台なのですね。
2018/07/29
RASCAL
「ああ、いるよね、こういう人」という以前に、「自分がこうなってはいけない」と強く思う。次の世代に任せることは任すとともに、自分は彼らに何をしてあげられるかを強く意識して、今の環境で出来ることをしっかりやっていこう。「ん?」と思う部分もありましたが、面白くも胸に刺さる1冊、一気読みでした。
2018/07/22
rico
「エラそうなジジイ」って、そうすることでしか自分の存在を確認できないんだろうな。結論が個人の心構えが大事、という感じに落ち着いてしまったのはちょっと残念だけど、日経的と言えば日経的なまとめ方。SOCという概念はどうもよくわからなかったが、とりあえず、元気なオバサン目指して動いてみようと思います。
2017/12/02
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