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夜回り先生こころの授業

夜回り先生こころの授業

夜回り先生こころの授業

作家
水谷修
出版社
日本評論社
発売日
2005-10-01
ISBN
9784535584594
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夜回り先生こころの授業 / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

夜回り先生の愛称で知られる水谷修氏の日記40回分を本にまとめたもの。優しく、分かりやすい言葉で書かれているが、その内容は重たい。大人の無理解や暴力、学校でのいじめなどによって、犯罪に走ったり、リストカットや自殺未遂を繰り返す若者の心に寄り添おうとする夜回り先生の生き方には、本当に頭の下がる思いだ。何度も出てくる「やさしさを配る」と言う表現が印象的で、心に残る。「子供たちにやさしさを配る」とは、子供たちを自分たちに都合の良い社会の枠に押し込まず、ありのままの子供の存在を抱き締めてやることなのだろう。

2015/11/17

コウメ

やっぱり水谷先生の本を読むと誰かに優しくしたくなるな〜( ´﹀` )。一日一日が幸せだと感じ感謝。内容は今までとそれほど変わらず。

2019/07/09

再び読書

いつ読んでも水谷先生の姿勢に心を打たれる。今回は、色々な町も登場し、不謹慎だが、親近感を覚える。また松山の女子社員を酔いつぶれるところまでほったらかしにした上司に志の低さにうんざりする。また、以前読んだ夢吹き少年の母が無くなった話では、堪えていた涙が溢れて困った。水谷先生が辛さを語るのも、本当に悲しい。でも朝の子供のメール、電話に救われている事も、強く心を揺さぶる、人には大きな可能性がある。

2013/12/26

ばちゃ

この先生はすごい。自分の心の痛みを引き替えに、子供たちを救っているように見える。私には、出来ない。出来ないけど、せめて「ありがとう」「ごめんなさい」を常に言える、そして、人ときちんと向き合える人でありたいと思う。

2013/12/03

精看探求士

シンナー、覚せい剤などのドラッグや売春などの犯罪に染まる若者に向き合うため、常に活動する著者。大人達は、夜の街にたむろする若者に向き合おうとせず、昼は教育というレールに乗せようとする。虐待やレイプ、いじめなどを受け、生きることを諦めようと思い、リストカットやODを繰り返す。社会の歪みから悲痛の心の叫びがメールや電話で届く。日記形式で綴られる本書に目頭が熱くなる。「やさしさ配ってごらん」と伝えることで立ち直っていく若者たちと、残念ながら救えなかった命。精神医療の限界にも言及されていて、心に響く。

2015/06/09

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