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キュリー夫人伝

キュリー夫人伝

キュリー夫人伝

作家
エーヴ キュリー
河野万里子
出版社
白水社
発売日
2006-03-01
ISBN
9784560026137
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キュリー夫人伝 / 感想・レビュー

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ぐうぐう

偉人伝は、その人の偉業、そして人格の素晴らしさに目を奪われてしまうものだ。偉人伝がそういう目的を持っているのだから、読者はどこかで、一歩引いた視線でいなければならないのかもしれない。ましてや本書は、キュリー夫人の実の娘が書いているのだ。用心深くもなる。しかし、ところがである。そんな疑っていた自分を恥じてしまうほどに、マリー・キュリーという人の素晴らしさに飲み込まれてしまった。不幸な境遇にもめげず、ひたすら研究に励み、大いなる成果を挙げたにも関わらず、なかなかに報われない。(つづく)

2011/12/31

MAT-TUN

ポーランド出身の女性物理学者マリーキュリー夫人(1867-1933)の生涯を描いた伝記。 本書は、キュリー夫人の娘のエーヴ・キュリー氏(1904-2007 大変長寿な方でした)が1938年に書いたものです。 本書は世界中でもっとも読まれているキュリー夫人の伝記とも。 家族の間での書簡がふんだんに用いられていて、研究生活とともに幸せな家庭生活も丁寧に書かれています。本書を読み、ますますキュリー夫人を尊敬するように。

2011/06/28

がんぞ

初版は昭和13年。所持しているのは「昭和22年87版定価110円」(旧仮名遣・仙花紙で200g)敗戦後、「敗因」を科学力の差と捉えて日本人は彼女に学ぼうとしたのだろうか。当時、良妻賢母(娘=著者はほんとうに母親を尊敬して書いた)、質実剛健な真理の探求者、愛国者(ポーランドにもフランスにも)として子供に読ませたい伝記の定番。今は子供向け伝記漫画でダイアナ英国皇太子后と比して人気薄、やれやれ。ところで超善良の夫人は原子力が人類の生存に脅威をもたらす可能性に気づいていただろうか?文明は、ことに原子力はテロに脆い

2012/01/16

dwarfjay

中学生のころ読んだ本の再読。再読のきっかけは、放射能研究した人達の健康、ことに放射性物質による健康被害がよく解らなかった時代の研究者がどうなったのかが知りたかったから。 実際に読んでみて確認できたのは、 1. ラジウムの研究にとりかかる以前のキュリー夫妻には、ほとんど健康問題などなかったこと、 2. 低線量の放射性物質に取り囲まれた4年間の研究の後、夫妻はともに健康に問題が起きはじめたこと。 3. キュリー夫妻のみならず、アンリ ベクレルをはじめとする多数の研究者が、放射線を浴びまくった結果早死にし

2011/08/15

Andoroid

間違いなく名著。キュリー夫人の生き方、人格に敬意を評します。こんな純粋で善良な人がいるとは…。自分の勉学に対するモチベーションがあがり、自分の興味が持てることにはどんどんチャレンジしたいと思えてきました。自分も1人暮らしをしていた時は希望を持っていたからこそ、貧乏な生活にも耐えられたことを思い出した。あと、ふと思ったのが、人のために尽くした分だけ、自分にも返ってくるんだとキュリー夫人の生き方から感じました。

2012/03/20

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