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象は世界最大の昆虫である: ガレッティ先生失言録

象は世界最大の昆虫である: ガレッティ先生失言録

象は世界最大の昆虫である: ガレッティ先生失言録

作家
池内紀
出版社
白水社
発売日
1992-06-01
ISBN
9784560042892
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象は世界最大の昆虫である: ガレッティ先生失言録 / 感想・レビュー

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キジネコ

この表題、第一の罠でした。一世紀の時間を生き残る失言の数々の謎、これも罠。博覧強記の学者、ガレッテイ先生の705の言い間違いの揚げ足取り?それを態々池内さんが・・も仕掛けの一つ。誘いの声にハマって読みました。電車の中で、変なオジサンになりました。取り扱い注意です。罠は突然の爆笑を引き起こし 我が無知を嘲笑い 遠き声が猛省を促し小人項垂れ床を見つめてブツブツ・・ 思わず唸り声を上げる哲理に拳を突き上げる挙動不審者となり まるでゲームの中で右往左往するマリオ・・ かの先生の教室の悪童と机を並べたいと切に願う。

2014/10/29

がんつん

これは愛すべき語録。まさかの失言語録です。おかしみにあふれた、すてきな本ですぞ。自分もやりましたねー。授業中の先生が言った名言やら口癖をメモったりカウントしたり。かくいう私もなぜかクラスメイトに語録を作られていたのですが(笑)

2014/06/13

蕃茄(バンカ)

失言録というジャンルの本があることを知らなかったが、読んでみるとニヤニヤを抑えることができない。意味不明な発言から実は深い意味があるのではと思わせる発言まで様々だが、こうしたおかしな授業で親しまれている先生は自分の身近にも確かにいた!200年ほど前から変わらない学校の光景というのはあるのだなと思うと感慨深い…こともない。

2015/02/10

夕立改二

この本で読んだことはすべて頭の中から叩き出さなければならない。荒唐無稽、矛盾、トートロジー。筋も理屈もまったく通らない。歴史上の人物たちは産まれた年よりもずっと前の年に死ぬ。死去した後に処刑され二度死ぬ者もたくさんいた。地理歴史も自国ドイツについての発言は辛うじて100%の誤りになることを免れているものもあるが、これがアラブやアフリカ、アジアになると庇いだてのしようもなくなる。動物・植物・鉱物の区別はきわめて曖昧である。しかしガレッティ先生はこう言う――「教師はつねに正しい。たとえまちがっているときも」。

2014/04/08

ワッピー

大部の学術書をものしたにもかかわらず、今ガレッティ先生の名を高めているのはこの失言録。「いいまつがい」の原因は主語・述語のねじれ、数の不一致、カテゴリの混乱などいろいろ考えられるけれど、たまに命題的に真であるものとか、妙に哲学的な言葉も混ざっていたりする。この先生の講義は人気だったんだろうね。文脈から一節だけを切り離したら誰でも失言なんていくらでもあるでしょうと思ったけど、「ドイツでは、毎年、人口1人あたり22人が死ぬ」って、あなた・・

2013/06/08

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