読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

遠い木霊 (ポール・ボウルズ作品集)

遠い木霊 (ポール・ボウルズ作品集)

遠い木霊 (ポール・ボウルズ作品集)

作家
ポール・ボウルズ
Paul Bowles
越川芳明
出版社
白水社
発売日
1994-01
ISBN
9784560044940
amazonで購入する

遠い木霊 (ポール・ボウルズ作品集) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ぽち

短編集。先日「シャルタリング・スカイ」のリバイバル上映を見てきてえらく感動、手持ちのコレを読み出す。テーマ毎に3つのパートに編纂されていて、割りと日常の瑣事を書いたような「Ⅰ」が正直かなーり退屈で投げ出しそうになったのだけどエキゾチシズムの煙がもうもうと立ち込める「Ⅱ」フランスの幻想文学的な編(も)収める「Ⅲ」はなかなか。ラストの「サンタ・クルス港を出てから四日目に」はロードノヴェル的で個人的に大好きです。

2016/04/11

mejiro

「遠い木霊」「カフェの跡継ぎ」「モフタールと死の夢」「なんど真夜中に」「ラハセンとイディルの物語」がおもしろかった。張りつめた空気をはらんだ短編集。

2015/03/03

渡邊利道

とうとつにボウルズを再読したくなった。「家族の崩壊」「狂気と復讐」「現実と夢想の境界」の三部構成の短編集。登場人物たちがつねにぴりぴり苛立って、すぐそこに深淵が開く切り立った断崖を歩くかのような緊迫した作品ばかり。現実と幻想の境目が非人間的な環境の中で溶け合うといってもそこにまったく自由さが感じられずますます閉じ込められていく感じなのがすごい。そのとき死はほとんど恩寵に似る。

2017/02/20

ドラゴン

ケルアックやバロウズと交友のあったボールズだが,ビートジェネレーション文学とは一線を画した内容。モロッコの雑踏や喧騒が聞こえてくるような,イスラム文化,モロッコ民話に根ざした静かな文学。世界を旅し,その土地の空気感をも文章に閉じ込めるボールズの力を感じる。

2011/06/12

いなもと

フィードラーが「ポール・ボウルズのような現代の作家もC.B.ブラウンを悩ませた制約から抜け出せていない」と述べている理由がよく分かる。フィードラーの言うような「成熟した異性愛の不在」を映し出した歪な短編たちだが、饒舌になることなく、味気ない程の語り口とややシニカルな視点が逆に魅力となっている。

2010/10/11

感想・レビューをもっと見る