アヤックスの戦争―第二次世界大戦と欧州サッカー
アヤックスの戦争―第二次世界大戦と欧州サッカー / 感想・レビュー
speaklow
こういうタイトルだけれど、アヤックスだけについての本ではないし、オランダだけについての本でもないし、サッカーだけについての本でもない。欧州にサッカーが文化としてがっつり根付いているからこそ、こういう本ができるんだなぁと実感。
2010/03/15
santiago
本書でオランダに対する見方が変わるのは確かだが「人間なんてそんなものだろうな」という気もする。引き換えとして自分にある程度の自由が保障されるなら、なおのこと。だからこそ、迫害をサボタージュした国々にはどういう風潮・思潮があったのかを機会があれば知りたい。
2016/07/13
うりきち
サッカーを軸に第二次世界大戦前後のオランダを描いたノンフィクション。先月見た芝居でこのチームが名を挙げられていたので読んでみた。誰が正しく誰が悪かったと明確に線引きできるものではないし、誰にも何も責められない。でもそこにいた友人を共同体の一員としてもう少しだけでも気づかっていたならば、今の世界はまた違っていたかもしれない。そんなことを考えてしまった。作家もそう考えてしまっているみたいだった。
2012/06/24
eeezzzmmm
元々興味を持っていた「フットボールの政治利用」を、主にオランダとユダヤ人との関係から紐解いた著作。さすがに当時の選手の名前は知らないものばかりだったけど、面白かった。
2011/08/14
ワコ
柳下毅一郎は好きだけどサッカーに興味がなくて長く積んでいたのですが、「サッカーが第二次大戦でいかに民衆の扇動に利用されたか、ユダヤ人政策に対してサッカークラブがどう対応したか」というのが主な内容でした。それによってアンネ・フランク神話を中心とした「ナチスに抵抗してユダヤ人を守ったオランダ」という幻想を崩し、実際には「むしろナチスに協力的な臆病な国だった」という事実を暴き出す。おもしろかったです。
2011/06/05
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