犯罪被害者の心の傷 増補新版
犯罪被害者の心の傷 増補新版 / 感想・レビュー
ぬぐみ
犯罪被害者支援やPTSDの勉強がしたくて読み始めました。古いけれども、とっても為になる本です。新米心理士として半端な知識で、半端なカウンセリングを行うことの不安と無力感を感じている今、読むことでクライエントはんの心情に少しずつ触れることができた気がするし、もっと勉強せねばとも思えました。そしてなにより、著者自身が悩みながら迷いながら、葛藤しながら支援活動を行ってきた軌跡が描かれた本だとも思います。最後の一文にとても心を打たれ、謙虚な気持ちになり、そして勇気づけられました。
2016/11/04
Tamura Hiroyuki
本書に書かれている犯罪被害の多くは暴力によるものである。 突き詰めると暴力には理由がない。暴力を奮う人間には言い分があるのかもしれないが、暴力というのは受け手つまり被害者のみが感じることだからである。理由が見当たらないので被害者たちは当惑する。なんとか理由をつけるために「こんな目に逢ったのは自分が悪かったからだ」と考える人さえいる。 我々も突然被害者になる可能性はある。もちろん加害者になる可能性だってある。様々な被害者の声を交えつつ、周りの人間がどのように接したらいいのかを教えてくれる一冊である。
2012/02/10
こるり
犯罪被害者本人のために書かれた本ではなく、第三者の共通認識を育てるための本のようだった
2010/01/20
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