読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

赤死病 (白水Uブックス)

赤死病 (白水Uブックス)

赤死病 (白水Uブックス)

作家
ジャック・ロンドン
辻井栄滋
出版社
白水社
発売日
2020-08-29
ISBN
9784560072301
amazonで購入する

赤死病 (白水Uブックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

やいっち

「野性の呼び声」や「白い牙」などで知られる冒険作家のロンドンだが、アラスカものや海洋もの、ボクシング小説群など多様な物語を書いている。異人種との接触譚が好きなようで、処女作がなんと「日本沿岸の台風」。社会主義関連の文明論的小説・講演・エッセイにも手を染めている。本書所収の「赤死病」やSF的な物語で細菌戦を描いた「比類なき侵略」、惑星の歴史、人類の歴史を妄想的に展望する「人間の漂流」は、このジャンル。晩年はカリフォルニア州に二人目の妻と居住し、農園経営しつつ田園小説なるジャンルに手を付けている。

2020/11/28

マリリン

書かれたのは20世紀初期だが、3作品全てSFとは思えない位リアル感があり預言的なものすら感じた。特に感染症の事を書いた「赤死病」は、リアルだが、凄まじい勢いで感染が広がり、神も仏もない“死”に至る経緯は容赦なく迫る。死の影は人を選ばす忍び寄り、人間の手が入った自然は荒廃たる様になり本来の姿を現し、生態系も変化する。老人が過去を振り返り子供(孫)達に語る情景は凄まじいが、読んでいて情景の美しさや心地よさを感じるのは、再生の息吹きが感じるからか。長い歴史の中での一つの事象である赤死病。コロナ渦も然り。

2021/01/02

ネコベス

著者のエッセイと小説三篇を収録した本。「比類なき侵略」と「人間の漂流」では人口増加に対する脅威や素朴な黄禍論、第一次大戦前に書かれたが故の楽観的な戦争観が語られている。「赤死病」は世界規模のパンデミックにより人口が激減し文明が崩壊した中で、生きのびた老人が渦中の混沌を回想する物語。暴動や略奪が頻発し原始的生活に戻って行く人間達を嘆く元英文学老教授と老人の言葉を全く意に介さない野性的な孫達の対比が面白い。

2021/04/05

トト

1900年前後に生きたアメリカ人作家の短編3話。「赤死病」は2013年に発生した猛烈な感染病の、さらに60年後の世界で、当時から生き延びた老人の歴史的語り。「比類なき侵略」は、人口優位の中国を、連合国がある方法で襲撃する話。「人間の漂流」は人類史的に見た人口の増減のメカニズム、将来予測を語る。当時から見て遥か未来の物語なのだが、現代の我々から見ると過去、現在、そして近未来への道程として感慨深い。日露戦争における日本勝利のインパクト、社会主義の出現など、当時のアメリカ人の思考も垣間見れて、面白いです。

2020/11/28

金平糖

B。

2020/12/24

感想・レビューをもっと見る