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紙の民

紙の民

紙の民

作家
サルバドール プラセンシア
藤井光
出版社
白水社
発売日
2011-07-26
ISBN
9784560081518
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紙の民 / 感想・レビュー

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コットン

まず、表紙が壮大な物語を予感させるし美しい。読み始めて主要登場人物の多い事!フェデリコ・デラ・フェとその妻メルセド、その娘リトルメルセド、土星、紙の民の末裔、聖人サントスとサヤマサトル(初代タイガーマスク)のプロレス、(架空設定の)リタ・ヘイワースと。本の斬新な手法として:上下三段に分かれた同時進行の文章、キカイガメによる0と1だけの羅列、ベビー・ノストラダムスによる本来表現すべき文字列のエリアが真っ黒、作者と脇役との会話など。それをくすっとするユーモアで包んでる物語。

2020/02/28

Willie the Wildcat

本という紙の世界。物理的な閉鎖性の中で繰り広げる自由な発想。監視とは書く/書かれる二極を意味。構成の段組みや縦横、果ては黒塗り。1つ1つが登場人物の心情と真情の差異という感。その”全体感”を、天から眺めるかのように読み進める・・・。読むという行為が一種異質であり、そこを問われている気がしないでもない。一方、故の”作為性”を、読み進めていく中でふと感じることがあった。原語だとこの点はすんなり入り込めたのかもしれませんね。

2017/07/01

藤月はな(灯れ松明の火)

作家、土星が紡ぎ出した物語。ところがある日、「こんな運命を一方的に紡がれるなんて不当だ!」と一人の父が立ち上がったことで登場人物達が反乱を起こすようになる。しかし、創造主を否定することによって彼らの存在は不確定になってしまう。創造主=神に抗う登場人物たちの運命や如何に!?登場人物が惑星の名に因んだ名前であることや神=作家というメタ視点から思考を隠す術を唯一、利用していた赤ん坊の名がリトル・ノストラダムスというのが意味深。そしてこの物語に出てくる男共は皆、女に執着して情けないのですがご愛嬌に見えてくる不思議

2016/02/01

いちろく

紹介していただいた本。タイトルどおり「紙の民」による物語であり、本は読まれるモノという概念に対する反逆とも受け取れた内容。メタフィクションの表現で登場人物達が描かれる作品は多くあれど、ここまで自由にハチャメチャな作品も珍しい。どの様に作者は作中で表現したか?は本を手にし紙の民に触れた人達が知る事が出来る内容であり、あえて書かない。文庫化は難しいだろうな、と思われる単行本ならではの醍醐味が味わえた点でも興味深い。実験小説という事前情報だけに留めてオススメしてくれた読友さんの配慮にも感謝したい。

2018/09/19

紅はこべ

Twitterでこの本の復刊の告知を見たのだが、ということは、今までこの本が絶版か品切れだったってこと?こんな面白い本が!出版界、しっかりせい。プロレスファンにもお勧めの本です。読んでみればわかります。

2012/08/23

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