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寿歌[全四曲]

寿歌[全四曲]

寿歌[全四曲]

作家
北村想
出版社
白水社
発売日
2012-12-06
ISBN
9784560082621
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寿歌[全四曲] / 感想・レビュー

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harass

現代日本の名作戯曲寿歌(ほぎうた)の連作集(2012)。1979年発表の第一作から書き下ろしの四作目が収録。名前だけは知っていたがようやく読むことができた。核戦争後の日本の荒野、リヤカーを引く男女旅芸人の二人、彼らの関西弁の掛け合いと、出会う奇妙な人々。寓意がありそうでなさそうで、言葉遊びと他愛もない会話のなんともいえない展開。個人的に「ゴドーを待ちながら」を連想。劇で見たいものだ。

2018/05/24

ヤギ郎

4本の戯曲が収録されている。物語の全体像を掴むためには、全部読む必要がある。それぞれの戯曲の中で、伝えたい思いはあるものの『寿歌』全体として何を伝えたいのかわからない。最後の戯曲が全体総括の役割をなしているとすると、やや強引に感じる。全体を通じて駄洒落やジョークが入れられている。物語舞台は核戦争後の世界。これを日常的なものに置きかえるとより物語の構造や意志を理解できるのではないだろうか。

2017/01/11

篁はいね

劇団乾電池の公演を観て購入。芝居に現されて尚そうだが、「寿歌」が内包している世界は、主題は、難しすぎる。喜劇では留まらない。悲劇ではない。本当は分からない。分からないのは、アングラだからじゃない。読後感がすっきりしない。そのもやもやと滞留するものそのものが、きっと本質。触れない分からないから、きっと真実。

2013/04/01

nightowl

終末世界で男女旅芸人の元に様々な人が訪れる。何気ない大阪弁の会話にほっこりする。ピリピリした戯曲を読むことが多いので心安らいだ。静岡の劇場、spacでの定番レパートリーの名は伊達じゃない。テーマとしては"何事も気の持ち様"。

2019/10/22

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