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キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

作家
J.D.サリンジャー
J.D. Salinger
村上春樹
出版社
白水社
発売日
2006-04-01
ISBN
9784560090008
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「キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)」のおすすめレビュー

ライ麦畑、バナナフィッシュ、村上春樹翻訳…生きづらさを知る全ての人へ。生誕100年サリンジャーをいっき読み!

『ライ麦畑でつかまえて』(J.D.サリンジャー:著、野崎 孝:訳/白水社) 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(J.D.サリンジャー:著、村上春樹:訳/白水社)

 今年2019年は作家・サリンジャー生誕100周年。書店などで彼の作品を目にする機会が多くなるだろう。現在、彼の自伝的映画『ライ麦畑の反逆児』(映画公式サイト)も公開中だ。

 ふだんあまり小説は読まないし、「『ライ麦畑』や『バナナフィッシュ』といったワードは聞いたことあるけど、これ小説の名前だったの? 読んだことないけど…」という方は、今年はまさに、あなたにとって一生ものの物語に出会えるチャンスの年。まずは、代表作『ライ麦畑でつかまえて』を読んでみたい。

■『ライ麦畑でつかまえて』そのあらすじと読みどころは?

 主人公は、16歳のホールデン・コールフィールドという男の子。大きな事件がおこるとか、主人公が何か事件を乗り越えて成長するといった見せ場はない。むしろ、何もおこらないと言っていいくらいだ。

 文章は、主人公がクリスマス休暇の出来事を一人称で語るスタイルだ。学校のことや、昔のガールフレンドに会…

2019/1/26

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キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

大学2年後期の教養英語のテキストがこれだった。それまで、テキストは正当的な(?)英文ばかりだったので、この作品には驚きもし、大いに新鮮でもあった。例えばここには"No kidding"なんていう表現が度々出てくるのだ。原文と対照させていないので、間違っているかもしれないが、村上春樹はこれを、彼のエッセイでよく使う「やれやれ」と訳している。これだとホールデンの若さと攻撃性がいくぶん弱まるように思うが、どうだろうか。全体としては、訳注も付いていて、サリンジャーを感じてもらいたい想いが伝わってくる丁寧な訳だ。

2012/09/09

ケイ

「大人はわかってくれない」の米国版にも思えるが、こちらはブルジョワの匂いがプンプンする。少し我慢して大人の決めたルールに従えばいいのに、どうしても外れてしまう。反抗しているようで、お金がないと身動きできないお坊ちゃんだ。大人のつもりでも、シスター達を見ると無意識にすがり、飛降り自殺した同級生の事に誰よりも傷つき、そんな子供を受けとめてくれる大人を求めているナイーブな少年なのだ。妹のかたくなな優しさにはこちらも癒される。主人公の語りは、語られる相手によって受け入れ方も変わるだろう。

2014/02/17

みゃーこ

永遠の私の聖書。だけど、、う~ん、口の悪さがやっぱり野崎訳の方が私は「ホールデン感」が出ている感じがした。もちろん表現が古いんだけど、 放送禁止用語が原語のまんま飛び出していたりとかするけど、私はそこも日本語に訳してほしかった。この原語を「×××ショウ」と訳した野崎の訳はあまりにも衝撃的だった。ホールデンの純粋さを考えるとその言葉がいかに現実の人間のいやらしい部分を嫌悪しているかをこれでもかというほどモロに出すことで読者に伝えようとしている訳者の意図が伝わってきたので。しかし作品自体がすごいのでやはり感動

2013/06/23

Shintaro

前回挫折したので、今回は攻略本という卑怯な手を使った。サリンジャーは書く必然性があった。ヒュルトゲンでドイツ軍と戦って傷ついた心を癒すには、16才という、何事も選択する必要のない、愚かにも輝ける時代まで遡る必要があった。フィービーの許しは、理不尽な戦争に行った社会と自分への赦しなのである。ヴェトナム戦争以降はこのようなメンタリティはメジャーになった。DBもホールデンもフィービーも、ある意味サリンジャー自身であり、ホールデンを導こうとする。しかしホールデンのその先を想像し、補うのは読者自身でしかありえない。

2016/11/05

toma225

実は初読。ライ麦畑の歌のせいか、10代で読むべきという評判のせいか、てっきりラブストーリーだと思っていたので全然違ってびっくり!全部に悪態をつきながらも、わりとまっすぐ切実に世の中に居場所を探しているホールデン。はるか遠い16才の感受性だけど、外出する元気もなくどこか取り残された気分の週末に、彼のとめどない語りを心地良く聞いた。彼目線と大人目線を行き来して、結果、愛おしい。アリーやフィービーへの眼差しと回転木馬のシーンは忘れられないでしょう。テンポ良く、原文も透けて見えるような村上春樹訳はとても良かった。

2018/08/18

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