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西欧の東 (エクス・リブリス)

西欧の東 (エクス・リブリス)

西欧の東 (エクス・リブリス)

作家
ミロスラフ・ペンコフ
藤井光
出版社
白水社
発売日
2018-10-26
ISBN
9784560092712
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西欧の東 (エクス・リブリス) / 感想・レビュー

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ケイ

抗議のための石を持っていたのに、「...俺たちは骨抜きにされて、大人しくなってしまった。五百年もオスマン帝国に支配されてた国民ってのはそんなもんだろう。それに加えて45年間、共産主義に耐えてきたってわけだ」(十字架泥棒) ブルガリアの、特に19世紀末からの辛苦を読み取れる。ブルガリアで生まれ、アメリカの大学に奨学金で留学し、そのままそこで暮らしているがゆえの作者の望郷の想いと客観的描写が冴える。孤独感の吐露と祖父の小ささと大きさを、少しのユーモアをまじえて読める「レーニン買います」が一番心を打った。

2019/01/12

星落秋風五丈原

西欧とひとくくりにはできない。ヨーグルトだけの国ではない社会主義国と資本主義国の代理戦争みたいなことが起っていたブルガリアの短編集。

2018/11/17

りつこ

そういえばブルガリアの作家を読んだことがなかったかもしれない。政権が不安定で社会体制が変わったり領土が奪われたり国が分断されたり。そんな中で希望を持って生き抜いていくことの難しさを感じる。読んでいる間ずっと心がざわざわして気持ちが不安定になったのはなぜなんだろう。静かに見えて時々垣間見られる荒々しさが正直好みではなかった。

2018/11/22

detu

アメリカ在住のブルガリア人作家による短編集。ブルガリアの生活や風土を小説になぞらえて語る。東欧やバルカン半島の歴史や地理に疎いものでなかなか入り込めず。調べ調べの読書はちっとも捗らず。オスマンの征服、ソ連共産党の支配、社会主義の崩壊。少しは勉強になったか。文体がアメリカ的、純文学のイメージを感じる短編集だと個人的感想。

2019/03/13

ユーカ

スパイスのきいた砂糖菓子のよう。ほろほろ崩れて、すっと溶ける。涙の味がするかもしれない。外側からの大きな力に流され、分断され、取り残され、奪われ、笑われて。傷ついて空をあおぎ、大地に膝をつき、言葉を失っても、立ち上がる。その姿が無様であっても立ち上がることができるなら良いではないか。ブルガリアとはそういう歴史の国なのだろう。これを読むと胃がきゅっとなる、優しさと悲しみ、美しくももどかしい、勇気の物語8篇。

2018/12/05

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