ボリショイ秘史:帝政期から現代までのロシア・バレエ
ボリショイ秘史:帝政期から現代までのロシア・バレエ / 感想・レビュー
古本虫がさまよう
亡命バレリーナのバリシニコフも登場。彼はボリショイ劇場の過去と現在、舞台の表と裏の出来事を「終わることのない醜悪なヴォードヴィル」と譬えた。ボリショイといえば、マイヤ・プリセツカヤの名前が浮かぶ。彼女の自伝『闘う白鳥』は秀作。当然のことながら、『ボリショイ秘史 帝政期から現代までのロシア・バレエ 』でも彼女は登場している。「第七章」で、彼女の生涯は詳述されている。彼女の父はスターリン時代に粛清され、母は収容所送りになり叔母に引き取られた……。才能があったおかげで生き延びたといえようか。それにしても…。
2021/05/27
みかん
文体に慣れていったん軌道に乗れると良いエンタメだな〜と思いながら読めるのだが、いかんせん文体の癖が強い。そして本当に密度の高いドキュメンタリーでありつつ、あくまでも西側の人間から見たロシアであることは認識して読むのが吉かも。いわゆる「ボリショイ」っぽいソ連臭の強い作品たちを、また違う観点で見ることになりそうね
2022/05/08
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