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最後の一球

最後の一球

最後の一球

作家
島田荘司
出版社
原書房
発売日
2006-11-01
ISBN
9784562040384
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最後の一球 / 感想・レビュー

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chimako

著者の作品は初読。有名なシリーズものらしいが、何も知らずに読む。御手洗と石岡のもとに母親の自殺未遂と遺言について相談があった。母親が死にたいと思った原因は借金。悪徳金融「道徳ローン」から受けた融資の連帯保証人になって、莫大な借財を抱えることになってしまったのだと言う。その「道徳ローン」ビル屋上の小屋が燃えた。お陰で借金はなくなって一件落着に見えたが……そこからは野球に人生を捧げた若者と若者が憧れた天才スラッガーの話になる。事件は頭から離れ、野球にかける若者を追う。最後に明かされる「最後の一球」の意味。

2023/12/08

稀代の一流スラツガーと一流になりきれなかった若者との野球人生を絡めた熱くてほろ苦い青春ミステリー。御手洗さんと石岡君の出番はほんの僅か。でも面白かったです♪

RED FOX

ひっさびさの再読。堪らんわ!ただし、いつもの名探偵大活躍ではない(笑)。野球だけでもプロの厳しさ、一流の凄さ、そして面白さなど色々詰まってます(島田が野球を語るとは・・・)。選手たちの栄光と挫折、勝負と友情にキュキュキューン。そして屋上に神社がある消費者金融「道徳ローン」という社名にノックアウト!(^^)!

2015/06/08

あここ

途中から野球少年の話になって、あれ?御手洗さん読んでたんちゃうかったか…自分は何を読んでるんや?これは短編?分からんくなりながら進む。道徳ローンが出てきて同一話みたいって一安心やけど御手洗さんはどこ行った?最後の最後で繋がった。なぁるほど。あの火事の原因を理解するための長い長い話やったんか。御手洗さんはまるっと分かってたようでさすがやわ。にしても主人公くんの二流気質がうだうだ卑下しすぎで疲れる。これじゃぁ活躍出来んわなって性格。契約書の偽造がこんな簡単に通るんやったら怖ぁて何も出来ひんわ。人生最後の一球。

2022/11/06

紅羽

図書館本。御手洗の元に舞い込んだローン会社のビル火災の事件。密室で発生した火災。御手洗が導きだした真相は在り来たりで、ちょっと物足りなさがあったのですが、その後ある野球選手の半世を語る章に突入し、一気に作品の色はスポーツ選手の自叙伝のようなカラーに変化。どうもミステリとしての着地点が分からないまま読み進めた所にあのローン会社が再び浮上。ラストでタイトルの意味が分かった瞬間、フワッとした心地好さを感じました。ちょっといつもと違う印象の御手洗シリーズ。たまにはこういう事件の始末もいいですね。

2015/09/04

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