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碆霊の如き祀るもの (ミステリー・リーグ)

碆霊の如き祀るもの (ミステリー・リーグ)

碆霊の如き祀るもの (ミステリー・リーグ)

作家
三津田信三
出版社
原書房
発売日
2018-06-28
ISBN
9784562055814
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碆霊の如き祀るもの (ミステリー・リーグ) / 感想・レビュー

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W-G

ついにの新作。雰囲気○、事件の不可解性○、解決編の見せ方○、結末○、なのに、犯人の設定が▲で興を削いでしまったというのが率直な印象。七十項目の謎を提示して、多重推理で二転三転したにしては、最後に随分地味なところに着地したなと感じた。トリックでは竹林宮でのものが面白く、動機面の意外性もあり、光る部分はちゃんと光っているので、再読すると評価が上がりそう。動機を際立たせるためにも、村人の描写をもっと濃くして欲しかったのと、解決編に入るまで、あまり検証シーンがなく、七十の謎の提示がやや唐突なところくらいが難点か。

2018/07/23

starbro

三津田 信三は、新作中心に読んでいる作家です。刀城言耶シリーズは、初読です。横溝正史オマージュ小説的な感じでしたが、オドロオドロ感が少し足りない気がします。また犯人は、少し反則な気がしました。

2018/07/23

紅はこべ

読みごたえがあったのは十九章。七十項目全てが解けたかは面倒で検証していないけど。わかりやすく整理してくれて、読者としては助かる。蓬莱さんが何故そうなったか、その謎は残ったな。そこまでしなければ生き残れなかった立地の村、合併が成立しなければ、放っといても廃村になったのではないかと思うが、こんな結末を与えるのが、三津田流。殺人手段に餓死って初めてかも。

2020/04/17

KAZOO

三津田さんのシリーズ最新刊なのでしょう。いつも思うのですが地名などが非常に独特の感じで時代も昭和のいつの時代かはっきりしない感じでむかしの横溝正史などの小説を思い起こします。今回も最初に四つの怪談めいた昔ばなしを提示してそれがどのような関連を持つのかが楽しみでした。すっきりとした感じはあまり持てませんでしたが物語としては楽しめて主人公の父親の話が出てきたりして今後もその所の話が出てくるのではないかと期待しています。

2020/01/17

ちょろこ

幕開けと幕切れが最高だった一冊。四つの怪談で最高の雰囲気での幕開け。怪異が迫り来る瞬間のこの臨場感溢れる描写、これはやっぱり三津田さんにしか描けない恐怖だ。そして起こる四つの怪談殺人事件。なのにあの人物のせいか…お約束の陰鬱さ、おどろおどろしさが今ひとつ感じられなかった気がするのは気のせいかしら。それでも読み手にうれしい整理整頓されたメモ、二転三転、ちょっと休憩後の四転とも言える展開には満足。碆霊様祭に隠された正体がなんとも物哀しい。そして余韻を残す幕切れが最高。これがこのシリーズの魅力かも。

2019/04/12

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