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ナチスから図書館を守った人たち:囚われの司書、詩人、学者の闘い

ナチスから図書館を守った人たち:囚われの司書、詩人、学者の闘い

ナチスから図書館を守った人たち:囚われの司書、詩人、学者の闘い

作家
デイヴィッド・フィッシュマン
羽田詩津子
出版社
原書房
発売日
2019-02-22
ISBN
9784562056354
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ナチスから図書館を守った人たち:囚われの司書、詩人、学者の闘い / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

灰燼になろうとしていたユダヤ文化の一つとも言える書物。それを明日の命すら危うい中で守り続けた人々の記録である。同時に当時の強者達の歴史に翻弄されたリトアニアとユダヤ人達の記録でもある。命を賭して守った書物。それらは生きるための希望にもなった。しかし、ソ連による思想統制などで戦後も艱難辛苦が続いた。生き延びた者も鬱や家族とのやり直し、迫害に手を貸した者への復讐、中々、下りないアメリカ永住ビザという現実に立ち向かわなければならなかった。そして文化財を毀損した者には寿命を全うした者もいた事が腹立たしい。

2019/06/02

oldman獺祭魚翁

昨日読了 非常に読みやすくかつ優れたノンフィクションです。イディッシュ文化を基とする中東欧のユダヤ人文化を、文字通り命を懸けて守ったリトアニアの首都ヴィルナのユダヤの人々の話です。絶対的に不足していた食料より、本や資料を身体に巻き付けてゲットーに運んだ「紙部隊」 「真に文化を知識を守るということはどういう事なのか?」という事を改めて考えさせられる一冊です。皆さんは知らないうちに、イディッシュ文化の歌を歌い、イディッシュ文化の劇を観ているのですよ。

2019/04/14

星落秋風五丈原

メディアに対する取り締まりを正当化する法律“メディア良化法”が施行されてから30年がたった日本を舞台に、読書の自由を守るための自衛組織“図書隊”の活躍を描いた『図書館戦争』という小説がある。ポーランド領ヴィルナでは、図書隊ならぬ紙部隊が実在した。彼等は読書の自由を楽しむためでなく、ユダヤの文化を守るために、自らの命を懸けたのだ。

2019/03/22

ののまる

ちょっとダラダラっとした文章で何回も寝落ちしてしまったけどw、本を守ることで自分の精神を守った人たち。

2019/08/15

くわずいも

人の命と同じように、その民族の文化、言語、歴史は大切。命を賭けて本を守った人々に、感謝しかない。そして、多くの人が取り戻した本を目にすることなく、命を強制終了させられたのが、読んでて苦しかった。

2020/12/13

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