KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

名もなき花たちと:戦争混血孤児の家「エリザベス・サンダース・ホーム」

名もなき花たちと:戦争混血孤児の家「エリザベス・サンダース・ホーム」

名もなき花たちと:戦争混血孤児の家「エリザベス・サンダース・ホーム」

作家
小手鞠るい
出版社
原書房
発売日
2019-06-14
ISBN
9784562056682
amazonで購入する

名もなき花たちと:戦争混血孤児の家「エリザベス・サンダース・ホーム」 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

アコ

神奈川・大磯は個人的に縁がある土地なので、エリザベスサンダースホームの存在や創設者の澤田美喜のことは少し知っていたが(三菱財閥・岩崎弥太郎の孫娘なことも)1冊読んでみたくなってまずこちらを。児童書なので深堀りはなく、すでに知っていることだけだったけど、まったく知らないかたにはオススメ。教科書に載らずとも信念と情熱を持って社会を変えようとした偉大な日本人はたくさんいるし、遅まきながら少しずつ学んでいきたいなと最近思う。

2020/10/03

seeds

三菱財閥の創始者岩崎弥太郎の孫娘澤田美喜さんが戦後の混乱で捨てられた多くの混血児たちを受けいれ慈しみ育て上げた話。受け入れ先の住まいは寄付金を募って一番はじめに応えてくれた女性の名前をとり『エリザベス・サンダー・ホーム』ということ、反米感情が残る中、混血児(当時12万人)に対する差別が激しく地域の公立学校には通えなかったため澤田さんがどちらも作ったということ、澤田さんの幼少期の家庭教師が津田梅子だったことなど、様々な事実を知りました。 名もなき花たちというのは、親に捨てられた混血児たちのことなんですね。

2019/07/30

モモ

児童書。戦後、戦争混血孤児の母となった澤田美喜さんの人生。人々の好奇の目、悪意の目から孤児を守るためホームだけではなく小学校をつくり、将来に働く場としてブラジルに農場までつくるパワフルさに驚いた。疎開の場がなかった体が不自由な子どもたちを受け入れた長野県の上山田ホテルのことなど、小手鞠さんは今まで知らなかったことを教えてくれる。これからも小手鞠さんの本を読んでいきたい。

2019/07/28

雨巫女。@新潮部

《私-図書館》岩崎財閥の岩崎弥太郎さんの孫だったんですね澤田美喜さん。知りませんでした。 混血孤児の方々には、大事なお母さんですもんね。

2019/09/05

ふう

大きな文字と読みやすい文体で書かれていますが、内容はずしりと重く、高学年向きかもしれません。戦後、アメリカ兵やアメリカ人労働者と日本人の間に生まれた孤児に対する差別が横行するなか、捨てられた子どもたちを守り愛を注いだ澤田美喜さんのノンフィクション。虐待死のニュースが取り沙汰されるいま、血のつながりだけでない「家族」の愛に焦点を置いているのが印象的でした。

2019/07/04

感想・レビューをもっと見る