チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)
「チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)」のおすすめレビュー
村上春樹にミヒャエル・エンデ…物語とチョコレートの“いい関係”にひたれるおすすめ本
古今東西、物語に描かれたチョコレートを見てみると、人とチョコのただならぬ関係が見えてくる? 『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』『芥川賞ぜんぶ読む』などの著作が話題の小説読み・菊池良さんに、チョコレートが登場する小説を教えてもらいました。
『ねむり』村上春樹
『ねむり』(村上春樹/新潮社)
突然眠れなくなった「私」はその時間を埋めるように読書へ没頭する。彼女の身体に起きている変化とは? 元は『TVピープル』に収録された短編がバージョンアップ。カット・メンシックによる美しいイラストも見どころ。
ブランディーとチョコレートで読書を
村上春樹の『ねむり』は「眠れなくなって十七日めになる」という印象的な書き出しではじまる。 歯科医の男と結婚して子どももいる「私」はある日突然、眠れなくなった。病院には行っていないが、それは不眠症ではないと「私」は感じている。それは「眠りにくい」のではない。彼女はほんとうに一睡もできなくなってしまうのだ。彼女の重大な変化に、家族は誰も気づいていない。 「私」は夜になるとベッドを抜け出して、ソファーに座り一人で『ア…
2020/2/13
全文を読むおすすめレビューをもっと見る
「チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)」の関連記事
バレンタインデーに読みたい おいしいお菓子・食べもの絵本(2024年2月 新刊&おすすめ絵本)
2月14日は「バレンタインデー」。スーパーやデパートの特設コーナーでは色も形も個性的でワクワクするようなチョコレートが販売されていて、見ているだけで楽しい気持ちになりますね。最近では好きな相手に贈るだけでなく、自分用にお気に入りのショコラを買って食べる人も多いのだそう。みなさんは、そしてお子さんはどんなチョコレートを食べたいですか?
折角のイベント、『ぎょうれつのできるチョコレートやさん』に足を運んで新作をチェックするのも良いですし、映画にもなった「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』で物語の世界に入り込んでみるのもおすすめです。ちょっと変わり種を味見してみたいならチョコレートのない1000年後の未来を描いた『ミライチョコレート』はいかがでしょう? 美味しいスイーツの世界を体験したいあなたには『おいしいふくやさん あま~いダンスパーティー』がいちおし。華やかなスイーツたちのダンスパーティーに参加しましょう。もっと食べものの街を探索したいなら『たべもののまちABCity』へGO! 今年は手作りチョコにもチ…
2024/2/8
全文を読む祝・75年! 評論社
長年、子どもの本を出版している、出版社の周年をお祝いする連載。今回ご紹介するのは、「指輪物語」シリーズや「ロアルド・ダールコレクション」などの海外の名作児童文学を数多く翻訳出版し、『わすれられないおくりもの』や『おやすみなさい おつきさま』など世代を超えて愛される絵本を私たちに届けてくれる評論社さんです。2023年5月から全国書店にて「75周年フェア」も開催中。ぜひ、本屋さんに足を運んでみてくださいね。
誰もが一度は手にしたことのある、心に残る作品
「子どもの頃に読んでもらった思い出の作品」「三世代に渡り愛されている作品」という言葉がしっくりくる評論社の出版物。次の世代にもしっかりと手渡していきたい作品をご紹介します。
コロちゃんはどこ?
作・絵:エリック・ヒル訳:まつかわ まゆみ みどころ 背中のブチ模様がトレードマークの子犬「コロちゃん」のしかけ絵本シリーズは、世界中の子ども達のファーストブックとして親しまれています。 その記念すべき第1作目が『コロちゃんはどこ?』。ごはんの時間になってもコロちゃんがいない。ママがさがしにいきます。ドアのうしろかな…
2023/5/17
全文を読む関連記事をもっと見る
チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
ロアルド・ダールは初読。イギリスの作家だが、この単純明快さはアメリカ人かと思うほど。子供の時に読んだのならば、この荒唐無稽さも手放しで受け入れられたのだろうか。物語の構造も人物造形もいたってシンプル。面白そうなら、もうなんでもアリ。その上に、嫌なヤツは大人も子供も懲らしめてやれという発想。もっとも、そこに毒はなく罪もない程度なのだが。篇中にはいくつか歌が出てくるが、それを含めて英語で読めばもう少し楽しめそうな気はする。それとも、読む時期を数十年逸したのだろうか。
2017/06/24
ヴェルナーの日記
著者の作品は、"Menippean Satire"(メニピアン・サタイア)に分類できると思う。日本語では、『メニッポス的な風刺』という意味で、知的でありながらも、ユーモラスな政治的風刺作品となる。多種多彩な内容に、哲学的・政治的話題に関しコミカルな議論と、盛りだくさんな作風が特徴だ。メニッポスとは、古代ギリシャのキュニコス派(犬儒派)の哲学者で、彼自身の作品は残念ながら失われてしまったが、その系統は引き継がれ、有名どころではルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』等ある。
2015/06/09
nobby
一日遅れのバレンタイン(チョコレート)本。今も昔も老若男女問わず誰もが大好きなチョコレート♬貧乏極めるチャーリーが皮肉にも毎日眺める世界一有名なワンカの工場!謎めく工場見学への限定5枚の黄金切符を奇跡的に手に入れた子供達が目にするワクワク垂涎ファンタジー(笑)何と言っても悪ガキ達をまんま表すブク“ブトリ”ーに“イボ”ダラーケ、“アゴ”ストロング、“テレヴィ”ズキーなんて翻訳の名前が素晴らしい!あとがきで示される原名からの発想にニンマリ三昧。勝手わがままにくだされる罰やテレビより本を勧める提言がまたいいな♬
2021/02/15
KAZOO
こえは結構ダールの作品の中では有名な方ですね。私は英文でも読みましたし、映画でも見ました。ただ映画は若干異なっているところもありますが。子供たちよりも周り(おやなど)が悪いということでの懲らしめみたいな感じが結構あります。いつも思うのですがこの挿絵が結構いい味を出していますね。
2017/03/18
mae.dat
先日さ、坊やと映画『チャーリーとチョコレート工場』を観たのさ。そうしたら「小説で読みたいなー」だって。あるぞ、それ。って訳で、手にしました本書。 観ましたか?あの映画、ぶっ飛んでますよね。映画の表現力は凄いなー。 本書では如何なっているのか気になる所。ウォンカ氏と、父親との確執(?)以外は概ね本の通りでした。 これ20巻からなるシリーズの一つなんです。他の本もぶっ飛んでいるのかな?そうなんだろうな。俄然興味が湧きます。( ¨̮ )。
2020/10/17
感想・レビューをもっと見る