KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

生霊わたり (クロニクル千古の闇 2)

生霊わたり (クロニクル千古の闇 2)

生霊わたり (クロニクル千古の闇 2)

作家
ミシェル・ペイヴァー
酒井駒子
Michelle Paver
さくま ゆみこ
出版社
評論社
発売日
2006-04-01
ISBN
9784566024120
amazonで購入する

生霊わたり (クロニクル千古の闇 2) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヴェネツィア

第1巻ではロールプレイングゲームのような構想をとっていたのでその後の展開を懸念したが、この巻では次々とより強大な敵が現れるといった量的拡大に向かわずに、質的転換がはかられている。また、アイテムの獲得といった、これまたRPGに見られるような趣向からも脱却したのは喜ばしい限り。また、この物語における"悪"が、人間の外にあるのではなく、内在していたものの顕現であることも明らかになる。どうやら、このビルドゥングスロマンの行き先は"統合"に向かいそうである。とすれば、ル・グインの『ゲド戦記』とも相通性がありそうだ。

2022/11/25

absinthe

1巻よりもさらに過酷な試練が。紀元前4000年の物語。魔術と呪いに彩られた不思議な因果律が支配する世界。トラクに訪れる試練はさらに大きく過酷なものになる。より一層賢く強くなったトラクだが、簡単に人を信じすぎる。今回は海。父の秘密、トラク出生の秘密も明かされるが、きっとまだまだ秘密があるだろうなと思わせる工夫が随所にあり、続きを読まずにいられない。自分の力は世界を良くも悪くもできると気づいたものの、運命の重さを支えるにはまだまだ若すぎる少年。過酷。

2020/10/16

Rin

自分が何者か、自分とは何なのか。それを知ることは、実はとても難しいのかもしれない。トラクが知りたいこと、知ったことは安らぎだけではなく悩みや苦しみが生まれていた。それでも、それらを、受け止めようとするトラクは強かった。彼の支えになるウルフは今回も純粋に、真っ直ぐてかっこよかった。他の一族も出てきて森から海に移ることで、民族間の問題や価値観の違いも関係性も見えてきた今作。病の原因は悲しいほどに残酷だった。人の欲は強すぎると恐ろしいと実感。間違えながらもレンやウルフと成長したトラクの次の旅が気になります。

2017/10/05

Rosemary*

【ファンタジー・フェス☆Angels☆】クロニクル千古の闇第2巻 魂食らいが広めた病気を止めるため森で暮らして来たトラクが今度は海を舞台に旅立ちます。習慣の違う氏族に最初は、手荒い洗礼を受けますが段々と打ち解けていく感じが良かった。前回別れたウルフや仲間のレンとも再会でき、絆を再確認するなど益々面白くなって来たアドベンチャーファンタジー!自分や父親の秘密も明らかになり苦悩しますが、それを受け入れながら果敢に挑む姿にエールを送りたい。今回も自然の偉大さを感じられる作品でした。

2014/10/28

榊原 香織

シリーズ2作目 石器時代の北欧、オオカミ族の少年。リアルな生活技と少々の魔法の配分が良い。がぜん面白くなってきた。 昆布のロープで崖登り⁈

2023/10/23

感想・レビューをもっと見る