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不幸論 (PHP新書 223)

不幸論 (PHP新書 223)

不幸論 (PHP新書 223)

作家
中島義道
出版社
PHP研究所
発売日
2002-10-01
ISBN
9784569624594
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不幸論 (PHP新書 223) / 感想・レビュー

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mitei

すべてにおいて幸せというのはつかみにくいなぁと思った。確かに幸せはこうあるべきだという押し付けには辟易する。

2011/12/11

K(日和)

「死」という絶対的不幸か。「死」を用いて、「死」を受容して、自らの境遇を相対化するという考えを6歳から持っているとは驚いた。

2015/04/30

ナチュラ

幸せを求めるための『幸福論』的な本は沢山あるが、『不幸論』という本は珍しい。幸福であることの4つの条件や、哲学者や著名な作家等の言葉が興味深かった。幸福を追い求めると、自分も周りも知らぬうちに不幸に陥りそうだ。「人間はどんな人生も不幸だ」と開き直ってしまったほうが生きやすい気がする。

2016/12/23

いろは

小学六年生の頃から、自らの死を意識していた中島義道は、幸福とは錯覚であるとし、幸福を感じたその瞬間に、死を恐れてしまうという。私も彼のように、幸福である人を軽蔑してしまうというのはよくあることだ。例えば、ブランド物好きな女性や、インスタ映えが好きな女性は、人間として中身の軽い女性のように感じて、私は嫌いである。私も彼と同じで。いわゆる幸福自慢が嫌いなのである。それよりかは、中身を豊かにする女性が好きだ。私は彼が哲学者でありながら、かなり変わった考え方が好きななのであるが、しばらく彼の作品は読まないだろう。

2019/01/07

ichiro-k

「幸福と思い込んでいる」マジョリティからすると著者は、絶対的少数派である。「独居老人が孤独死をし、一か月後に発見された。しかし、弔問客は想像以上に多数」という近所の実話を思い出した。自分の葬式はヒッソリとしているだろう。もっとも死んでしまえば自分は存在しないから構わないが。巷の書店に平積みされている高額な「シアワセになる為のノウハウ本」の下品な軽薄さ、暴力的な傲慢さにはめまいがするほど嫌悪感がある自分は、爽快に読了。平凡な人生も捨てたもんではないが、恨みと羨望と後悔にまみれた人生も味わい深いのではないか。

2010/12/26

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