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はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫)

はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫)

はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫)

作家
野矢 茂樹
植田真
出版社
PHP研究所
発売日
2004-08-02
ISBN
9784569662039
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はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫) / 感想・レビュー

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やすらぎ🍀

なぜ考える。人は考えることを避けたり好んだりする。考えたくなければ考えなければいいのに考える。考えたいことがあれば考えればいいさ。目の前には多くの物事が転がっている。見上げた闇には何があった?暗くて何も見えなかった。本当に?見たいものがなかっただけで必ず何かあったはずだ。常識を固めると失うものがある。自分が論理的だと思うときほど失う。一人で考えを詰め込んで、他者と話して思考を揺さぶって、頭を空っぽにできれば、思いもよらない新たな展開がその隙間から見えてきて、初めて闇を見上げたときのような感覚でまた考える。

2023/01/17

徒花

うーむ、いい本だった。電子で読んだけど紙の本も買っておこうかな。哲学者による本だけど、ぜんぜん小難しい用語は使ってなくて、むしろビジネスパーソンにとってすごく役に立つ「考え方」の本になっている。考えるということって、突き詰めるとなんなのか。それをめちゃくちゃフランクで、どこか柔らかく(でも言ってることは意外とハード)伝えてくれる。イラストもたくさん入っているけど、どうしても電子だと飛ばしてしまうのが難点。

2020/07/08

mukimi

これ以上簡単にできないくらい簡単な言葉で綴られる、考えることについての美しい哲学絵本。難しい語彙でいくらでも難解にできるテーマを小学校高学年から中学生を対象にするような(その年齢で本書を真に理解し思索できる子がいるなら嫉妬…)ユーモラスで易しい文章の背後にどれ程の思索と伝え方の試行錯誤の経験と想像力があるだろう。融通無碍に足場を変え自分を外に開き観察し実際に作業し新しい言葉を与えてくれる他人と交わろうというメッセージを作品の仕上がりそれ自体で体現した一冊。読者へ良い物を届けたいという優しい知性を感じる。

2024/01/26

ジョンノレン

表題や表紙や挿絵からして、無駄なく透明感のある簡潔で、もしかしたら詩的な文章でに夾雑物を除いて核心に導いてくれる内容かと思いきや、大いに期待外れだった。終盤で辛うじてまとめられるが、だらだらと要領を得ずジョークのセンスもイマイチなプロセスに辟易。内容的にも新味なし。

2024/03/12

はるわか

ずっと考えている。耳を澄ます。問いの逆説。問いの問いへ。問いと答えのらせん。学べば学ぶほど問題は増える。論理は考えないためにある。どこをはっきりさせればいいのか。推論のかたち。論理とことば。論理の役立たず。考えることの論理と非論理。ことばがなければ考えられない。否定の不思議。論理的な不可能性。フレーム。物知りの愚者。常識のやわらかさ。自分の頭で考える。頭の外で考える。「思う」ことと「考える」こと。

2016/12/19

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