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利休にたずねよ (PHP文芸文庫)

利休にたずねよ (PHP文芸文庫)

利休にたずねよ (PHP文芸文庫)

作家
山本兼一
出版社
PHP研究所
発売日
2010-10-12
ISBN
9784569675466
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利休にたずねよ (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

秀吉に切腹を命じられた利休のその心のあり様を若きころの恋と緑釉の香合を肌身離さず持つという描写により艶っぽく描いている。本書は第140回直木賞受賞作だが、文体がうまい。

2010/11/27

Atsushi

茶聖利休の若き日から切腹に至るまでが時を遡り複数の目で描かれる。木槿の花にあの人を思い出す。残された緑釉の香合とあの人の爪。叶わぬ恋が切ない。命よりも自らの美学を選んだ人生観は圧巻だった。感動の一冊。第140回直木賞受賞作。

2017/09/09

naoudo

博物館で利休の真塗りの真っ黒な水指しを見た時、利休を書けると感じた。利休の侘びさびを枯れた寂しい感じだとしか思っていなかったが、実はとても艶っぽい世界だと思った。利休の命の艶やかさ、そこから強い、鮮やかな恋をした人ではないかと想像力が膨らみ、全体の構成ができた。鄙びた草庵のなかにある艶やかさ。冷ややかな雪のなかの春の芽吹き。命だ。侘びた枯のなかにある燃え立つ命の美しさを愛してきたのだ。燃え立つ命の力を、うちに秘めていなければ、侘び、寂びの道具も茶の席も、ただ野暮ったくうらぶれただけの下賤な道具に過ぎない。

2019/01/29

射手座の天使あきちゃん

利休はなぜ切腹に至ったのか? 天正19年2月28日、千利休切腹の日から時を遡りながら、彼を取り巻く人達との関係の中から、原因を浮き彫りにしていきます。 人並み優れた人間力と審美眼を持った秀吉と利休、その才能に惹かれあい、やがて嫉妬と憎悪に・・・ 利休の貪欲なまでの美の追求のトラウマとなった事とは・・・ この作品は、人物描写(心理描写)が秀逸でしたね、満足の一冊です!。

2010/11/15

hiro

映画を観る前に、積読本になっていたこの本を読んだ。利休に関しては、堺の商人、茶人、そして秀吉に命じられ切腹したくらいの知識で読み始めた。秀吉や後妻の宗恩等多くの人の目線で、利休が切腹した朝から19歳まで徐々に時代を遡って利休を描くという手法によって、茶道を知らない私にも、利休の茶道、美への想いを強く感じることができた。市川海老蔵が利休を演じる映画では、この利休の美をどのように映像化したのかが楽しみだ。山本さんが亡くなったので、新作が読めないのは大変残念だが、解説にも登場した『火天の城』は是非読もうと思う。

2014/11/22

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