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是枝裕和 対談集 世界といまを考える 1 (PHP文庫)

是枝裕和 対談集 世界といまを考える 1 (PHP文庫)

是枝裕和 対談集 世界といまを考える 1 (PHP文庫)

作家
是枝裕和
出版社
PHP研究所
発売日
2015-06-03
ISBN
9784569763507
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是枝裕和 対談集 世界といまを考える 1 (PHP文庫) / 感想・レビュー

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おさむ

現代の家族を描かせたらピカイチの是枝監督の対談集。山田太一や倉本聰、向田邦子、坂元裕二ら私の好きな脚本家を是枝さんも好きと分かり、思わずにんまり。西川美和や砂田麻美ら「分福」の映画監督仲間との対談は互いのリスペクトが感じられました。

2015/10/29

ぐうぐう

是枝裕和対談集。映画監督、女優、脚本家が対談相手。監督はもちろんのことだが、役者の演出方法も独特のスタイルを用いる是枝(子役に台本を渡さないことは有名だが、最新作『海街diary』でも、四女役の広瀬すずを同じ手法で演出している)であるゆえ、ジュリエット・ビノシュとの対談は、女優からの是枝演出への解説論のようにも読める。また、自身でシナリオも書く是枝の、山田太一をはじめとする脚本家達へのシンパシーからも、是枝作品を読み解く鍵が多く秘められている。是枝裕和を理解するための、非常に有効な一冊だ。

2015/06/20

萩元晴彦さん「どんな仕事であれ、クリエイティブな仕事とクリエイティブでない仕事があるわけではない。その仕事をクリエイティブにする人間と、クリエイティブにしない人間がいるのだ」...要するに「どこに属して何をするかではなく、どのようにするかだ!」ってことですね。クリエイティブがゲシュタルト崩壊しそう。この言葉、近頃は一時期より使われなくなった気が。替わりに「生産性」というワードが台頭してきたのは、いいのか悪いのか。

2018/08/21

たらお

西川美和との対談が読みたくて手に取るが、実際は西川美和、砂田麻美3人で話をしていた。印象に残るのは「どんな仕事であれクリエイティブな仕事とクリエイティブでない仕事があるわけではない。その仕事をクリエイティブにする人間と、クリエイティブにしない人間がいるのだ。」というもの。一見クリエイティブと思われるテレビ業界のADを経験したときに、そこは志をもっていたとしても結局は言われたこと通りやらなきゃならない創造性を拒絶していくシステムだったことを語り、反面教師として映画界でそれを変えようとする心意気が伝わった。

2016/06/04

tomonokko

順番が逆になったけれど2に続き読了。今回の対談相手は映画監督・俳優・脚本家。特に興味深かったのはジュリエット・ビノシュ。演出の手法が監督によってかなり違うことが細かく語られている。また、1冊を通して何度か出てくる「足元を掘っていく」という是枝監督の言葉。ささやかな人間の暮らしを描くことを通して、現在の社会を捉えるということ。そこから自分のいま生きる世界を再認識するには、受け取る私たちの想像力が必要とされることをひしと感じた。このシリーズ、本当に面白い。3もスタンバイOKです。

2016/11/15

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