KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

手の中の天秤 (PHP文芸文庫)

手の中の天秤 (PHP文芸文庫)

手の中の天秤 (PHP文芸文庫)

作家
桂望実
出版社
PHP研究所
発売日
2016-09-10
ISBN
9784569766126
amazonで購入する Kindle版を購入する

ジャンル

手の中の天秤 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

三代目 びあだいまおう

判決で執行猶予がつくと、被害者や遺族は2年間、加害者の生活状況についての報告を得ることができる。反省の色なしと思えば執行猶予を外し刑務所へと送る事ができる。被害者側が加害者に対しての『裁き』の権利を得た新たな司法制度『預かり制度』 語弊や誤解を恐れずに言えば、執行猶予付きの判決を受けたということは、その罪がさほど重くなく情状酌量の余地があるという事。しかし被害者側にとって犯人は憎むべき対象。難しい。当事者でないとわからない。是か否か。我が祈りは一つ、どうか家族よ、加害者にも被害者にもなってくれるな‼️🙇

2020/01/06

相田うえお

★★★☆☆17011 [執行猶予被害者・遺族預かり制度]裁判で執行猶予付き判決の場合、被害者または遺族の希望があれば、加害者の生活態度や反省具合を二年間確認出来て、刑務所に入れるかどうかの決定権があるという制度。。桂望実先生と垣谷美雨先生が手を結んだら最強かも〜。ただ、合法的な仇討ち制度とかは間違いが怖いのでパス! いや〜、自転車で人とぶつかって命を奪ってしまったが保険に入ってなかった方の話があったのですが、自転車保険加入率ってどのくらいでしょうか。当方は自動車保険のおまけみたいなものだからなー。。

2017/02/07

紫 綺

執行猶予付きの判決が出たとき、もし被害者や遺族が加害者を刑務所に入れるかどうか決める権利を持ったら…という架空の設定。人を憎むこと、許すこととは何か?それは人それぞれ。面白いかどうかも人それぞれ。

2018/11/12

hit4papa

「執行猶予被害者・遺族預かり制度」が法制化されている日本。この制度は、執行猶予中の加害者の罪を被害者家族が確定できるというものです。本作品は、様々な事件の加害者と被害者が、その後の人生においてどう折り合いを付けていくかを描いています。著者の『平等ゲーム』も同様で、もしもの世界の中で、人々の心の内を浮き彫りのさせる試みは興味深くはあります。本作品の設定はユニークですが、難しいテーマを取り上げています。著者独特の軽さがあるからか、読み易くはあるのですが。著者は、”赦し”について、読者に問いかけているようです。

2020/03/01

おかだ

興味深かった。「執行猶予被害者・遺族預かり制度」という架空の制度が制定されている話。刑事事件で執行猶予の付いた判決の場合、加害者が反省しているかを被害者や遺族がチェックし刑務所に送るか判断できる、という…。そもそもこの設定に疑問が。預かっている暇があったら加害者を刑務所に即ぶち込みたいし一生出てきて欲しくないよなぁ…なんて最近の自己中心的で反省の色が見えない加害者のニュースを見聞きしながら思ってしまった。事件にもよるし、人それぞれなんだろうけど…。主人公とチャランの関係ややり取りがとても良かった。

2017/02/24

感想・レビューをもっと見る