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それでも僕は現場に行く

それでも僕は現場に行く

それでも僕は現場に行く

作家
野口健
出版社
PHP研究所
発売日
2011-06-22
ISBN
9784569794198
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それでも僕は現場に行く / 感想・レビュー

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サラダボウル

とても感動した。野口健。登山家、アルピニスト。著者についてほぼ何も知らないまま本書を開いた。落ちこぼれと言われ学校に居場所はなかったが、登山に魅力されていく。日本人がエベレストを汚すという紛れもない事実と他国からの非難に、受けて立つ!と清掃活動に。死を前にした登山経験から、戦没者遺骨収集に携わる。どちらも彼のイデオロギーからではない。目の前の現実を平明に見、感じ行動する。著者は言う。知れば人は変わる。無関心ではいられなくなる。社会的タブーである原発についても理性的な問題提起。2011年4月あとがきまで。

2020/07/05

ぽてちゅう

言うは易く行うは難し。だけど野口さんは有言実行の人。行動の原点は「物事の『B面』にこそテーマがある。そこをよく見ろ。」と言う父の言葉。B面には社会の抱える問題があり、見ようとしなければ見えない。B面を憂いB面を考え、それが暗部を晒すことになろうとも臆することなく行動する熱意に脱帽する。見てしまったらそこに無関心という選択肢はない。野口さんの行動には選択肢がない分、意志の強さが強烈に発揮されている。

2020/08/09

Humbaba

何が正しいかと言うのは人や地域、時代によって違ってくる。いくら正論を口にしたとしても、相手がそれを認めてくれなければ意味はない。そこで熱り立って無理やり相手を屈服させようとするのではなくて、例え多少回り道になっても本当の目的を達成する法が重要であろう。

2016/10/10

ロッキーのパパ

エベレスト清掃や日本兵の遺骨収集に見せる著者の行動力に圧倒された。ただ、読み進めているとところどころに顔を出すイデオロギー的主張が気になる。と思ったら、3章のインタビューでその不安が的中。憲法改正、愛国心などを無批判に賛美しておりげんなり。例えば、国を愛することは正しいことだけど、なぜその対象が現代の日本じゃなくて戦前になるのかを考えていないとか。それに、対談相手も自分と迎合しそうな人を選んでいるのもいまいち。と、イデオロギー面では相容れないけど、311の後の素早い行動には改めて感心させられた。

2011/11/01

mutante

野口さんの講演会( 休み無しで二時間半ぶっ通し)があまりにも面白く、売上金は被災地に寄付されるということで購入。ゴミの人や、遺骨回収で色々と誤解されているが信念を持って行動している山の男の中の男だと分かることでしょう。人生論としても読みごたえがあるので、山に関心がない人にもオススメです。

2012/02/16

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