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理不尽に勝つ

理不尽に勝つ

理不尽に勝つ

作家
平尾誠二
出版社
PHP研究所
発売日
2012-04-16
ISBN
9784569801650
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理不尽に勝つ / 感想・レビュー

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井月 奎(いづき けい)

ミーちゃんハーちゃんの私は「日本人ノーベル賞受賞者」が好きで、その中でも強さと優しさ、ユーモアを兼ね備えた山中伸弥は大好きなのです。で、先日読んだ彼と平尾誠二・恵子夫妻との共著『友情』が心ふるわせる本でしたので、その共著の相手である平尾誠二の著作を読んでみました。素晴らしいです。個を強くして、しなやかに生きるための工夫が書かれています。理不尽がなくなることはない。それを前提にむしろそれを利用してしたたかに生きてほしいという願いから書かれていますので、理不尽に悔し涙を流したことのある人は一読をお勧めします。

2017/10/28

(*'ω' *)@k_s

上司からの借本~世の中は理不尽に溢れている…著者が携わってきたラグビーでの経験を通して“生きる力”を身に付ける事の大切さを説く。現代の若者は理不尽に遭遇する機会が減少し、いざ困難な事象に直面した時、回避する道を選ぶ。理不尽は成長のチャンスだというのに…一番心に響いたのは、乗り越えられない壁に直面した時、“妥協する”か“折り合いを付ける”かということ。前者はそれ以上の前進はなく、後者はこれからの発展の足掛かりとなる。物事の捉え方で、見え方は変わってくる。登録数は少ないけど、間違いなく良本✨

2023/02/04

江口 浩平@教育委員会

【生き方】京都逆のものさし講で聴講生の方から薦められて、本棚に眠っていたのを引っ張り出して読みました。理不尽さというのは自分の成長のためにあるのだというのは受け入れがたいことではあるが、試練と捉えて自らの成長に変えていくのか、そこから学びを得られずに愚痴ったり周りのせいにしてしまったりするのとでは天と地ほどの差がある。自分は前者でありたい。「その人間を成長させることが目的」というスタンスで人と接するという平尾さんの姿勢。遺志を継いで教育に携わっていきたい。

2019/11/30

ぷう蔵

著者の故平尾誠二氏とほぼ同世代の私は、納得、共感しながらの読了となった。今の20〜30代の人が読むとどう感じるのだろうか?ラグビー界のレジェンドである平尾氏であるが、本の内容はスポーツに留まらず青少年教育、社会教育的な部分も多い。今の世の中、叱ることより褒めて伸ばす的なことをよく聞くが、これって叱る側の責任転嫁であると思う。怒られた事も殴られた事もない人間が壁にぶつかって簡単にキレ、人を殺す世の中。いつからだろう、こんなにも殺人事件が普通に驚きもなく毎日のように報じられるようになったのは…。

2017/04/10

理不尽が人を強くする。しかし理不尽が目的化してはいけない。長い距離を走っても、ラグビーは上手くならない。限界を超えるまで走ってもスタミナもそんなに変わらない。でも、過酷な練習に耐えられたという事実は自信になる。平尾さんはアスリートの思考を言語化が上手。理不尽に襲われた時「そういう状況に置かれているのは、自分だけではない」失敗した時には「その原因を人のせいにするかどうか」が伸びるか伸びないかの分かれ道となる。「彼らの持っている遺伝子にスイッチを入れる」「脳幹への刺激」この思考は現代の指導に大切だと思う。

2023/03/24

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