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オウム死刑囚 魂の遍歴――井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり

オウム死刑囚 魂の遍歴――井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり

オウム死刑囚 魂の遍歴――井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり

作家
門田隆将
出版社
PHP研究所
発売日
2018-12-13
ISBN
9784569841373
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あらすじ

遺された「獄中手記」5000枚が明かす驚愕の真実――。想像を絶する犯罪を繰り広げ、多くの犠牲者を生んだオウム真理教。若者たちは、いかにこの教団に魅入られ、なぜ事件に走ってしまったのか。教団で見たものとは。そして獄中の絶望と反省の日々の中で辿り着いた境地とは――。本書は、「修行の天才」「神通並びなき者」と呼ばれ、教団の“諜報省長官”を務めた井上嘉浩の48年の生涯を通して、オウム事件の核心に迫った「究極の人間ドラマ」である。なぜ、井上嘉浩なのか――。井上への取材は、オウム事件当時(1995年)にさかのぼる。『週刊新潮』のデスクだった著者に刑事が語った、「いざというときに、井上は殺人から“逃げている”」という言葉から始まったのだ。高校生の頃から瞑想や信仰に熱心だった井上嘉浩は、ふとしたきっかけでオウムに出会い、巧みに洗脳され、はまり込んでいく。だがやがて、教祖・麻原から死に直面するほどの様々な苛烈な扱いを受け、苦悩と葛藤の果てに、遂に犯罪に手を染める……。逮捕後、両親との交流をきっかけに良心を取り戻した井上は、オウム幹部のなかでは最初期に教団から脱会し、裁判では、教祖や教団と対決する。だがその結果、四面楚歌の境涯に置かれることにもなった。井上嘉浩が遺した手記と、膨大な取材から浮かび上がってくるのは、誰もが闇に落ちかねない恐ろしさである。だからこそ、「極限の状況下で、人間としていかに生きるべきか」という問いが眼前に浮かび上がり、心が揺さぶられる。カルトの悲惨な事件を二度と引き起こさないためにもぜひ手に取りたい、人間の心の深奥に迫る傑作ノンフィクション。

オウム死刑囚 魂の遍歴――井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり / 感想・レビュー

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みえ

この作家さんの本は何冊か読んだことがあり、良かったので図書館の新刊コーナーにあったので借りてみた。普通なら読まない感じの本。 うーん、途中のオウムで修行してた話が長い。うんざりしてきた。 高校生くらいから宗教的な物やヨガに目覚めて親の反対を押し切ってオウムに目覚めていく井上嘉浩。オウムに被害に遭われた人達が一番辛いけど、井上の親も辛かっただろうな~。

2019/03/21

それいゆ

この本を読む限り、井上嘉浩の罪刑は一審の無期懲役判決が妥当で、控訴審、上告審の死刑というのは明らかに世論を意識した不当判決です。再審請求中であっても刑は確定しているのであって、刑の執行はあり得ることであり、それを批判していけば、死刑になりたくなければ再審請求すればいいということになり、何のための三審制か分からなくなってくるのでは。門田さんがこの本を書いてくれたことにより、初めて一連のオウム事件についてふり返ることができました。地下鉄サリン事件は、娘の高校合格発表の日でした。印象深く記憶に残っています。

2019/02/08

水無月

井上嘉浩はスピリチュアルな世界、神秘体験に惹かれ「解脱と救済」を志して高校時代に麻原彰晃と出会う。結果、25歳で逮捕、一審では無期懲役となるが二審で死刑判決を受ける。オウムと訣別した後、48歳での刑死まで書き綴った手記は5000枚以上、証人として他のオウム裁判にも多数出廷した。出会う相手を間違えたばかりに、と家族や支援者は嘆く。「罪を償う」とは何か、考えずにはいられない。自分の命でしか贖えないと宣告されて初めて至る深い悔悟はあるだろう。しかし「死刑にして終わり」では余りに虚しい。答は出ないまま混迷の中だ。

2018/12/16

出世八五郎

2018年7月6日、死刑確定後、新たな証拠発見により再審請求最中に強引に井上嘉浩は刑死した。本書を読む限りでは中川智正が嘘の証言をしているように感じる。洗脳についてだが、普通の判断が出来ない恐ろしいことだと分かった。何故、麻原のような胡散臭い親父に帰依するのか理解できない。この点において下らない考察かも知れないが、彼ら洗脳された幹部は、人間を見た目で判断せずに中身で判断する良き人間だったのかも知れない。真理を得る為に麻原に絶対帰依することで犯罪を厭わなかった。兎角、彼らは良き人間だったのかも知れない。

2019/03/11

hatayan

オウム事件の死刑囚の一人で、若くして天才修行者と称され、数々の非合法活動を指揮した井上嘉浩が遺した手記からオウム事件を振り返るもの。 洗脳が解けてからは教団とは訣別、教祖の麻原彰晃には内面で恐怖と反発を抱いていたこと、仏はそれぞれ信じる者の心のなかに宿ることを悔悟をもって綴ります。 一度無期懲役の判決を受けながらも最高裁では死刑で確定するところ、刑死したのが48歳であること、獄中では改悛の情を示し膨大な手記を残したこと。かつて4人を銃殺し、『無知の涙』を著した永山則夫の遍歴と重なるように感じました。

2018/12/17

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