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書店員と二つの罪

書店員と二つの罪

書店員と二つの罪

作家
碧野圭
出版社
PHP研究所
発売日
2021-02-06
ISBN
9784569848600
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書店員と二つの罪 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

ん…ん「本を読者をなめるな」と「言わない事が罰」この二つの言葉が本を閉じた後も脳内に浮遊して落ち着かない。私の気持ちをざらつかせる読後感だった。17年前の猟奇殺人事件の犯人が出した告発本を巡って、その同級生で隣人だった書店員・正和の身に降りかかる諸々。引きこもりの弟と母親に持ってかれた結末。蓋をしてきた記憶が甦り気持ちが揺れる正和をして、私自身何気なく発した過去の言葉に責任が持てるのか?と不安になった。

2021/03/07

とん大西

…これってレビュー難しい。世間を震撼させた少年による猟奇殺人事件。17年後、犯人の告白本が再び世間の耳目を集める。ざらつきざわつく当時の関係者。東京の書店で働く正和もその一人。傷つき、翻弄され、壊れた。故郷を離れたのに、目を背け生きてきたのに、未だ息づく忌まわしい過去。蘇る真相とは…。物語としては面白く読めました。良心、罪…問いかけるメッセージの重みもわかります。ただあの事件をベースにするのは賛否別れるよね。他の構成要素もアク抜きがやや足りない感じ。ラストの畳み掛けは圧巻なんやけどね。やっぱ難しいです。

2021/04/11

みかん🍊

17年前の女子中学生猟奇殺人事件の犯人の告白本が出版された、書店員の正和は少女のそして犯人の同級生で思い出したくもない過去の事件だった、悲惨な殺人事件は被害者、加害者の家族だけでなく関りのあった周りの人間に大きな影響を及ぼす、売れればどんな本でも出版し店頭に置くのか、贖罪とは更生とは、言わない事が罰、正義は自己満足なのか、「本を、読者をなめるな」書店員である正和の言葉が響く。

2021/04/07

よつば

「本を、読者をなめるな」書店員、椎野正和が発する言葉に胸が熱くなる。きっかけは、いつも通り開けたダンボール。目に飛び込んで来たのは自分が深く関わった17年前の猟奇殺人事件の告白本だった。告白本の内容に違和感を感じ真相を追い求めながら、正和は書店員としての自身の在り方を見つめ直して行く。早い段階で黒幕の正体に気付くがそれよりも人間の心の奥に潜む闇にスポットが当てられ本当の正義と真の贖罪について考えさせられる。ただ、実在の事件モチーフに矛盾を感じ作者の言わんとするメッセージ性が薄まってしまった1点だけが残念。

2021/02/23

よっち

昔、犯人の共犯を疑われてしまい、無実が証明された後もいわれなき中傷を受けたことがあったある少年犯罪者の告白本の出版。衝撃を受けたカリスマ書店員の椎野正和が違和感の謎を追うミステリ。十七年経っても未だに忘れられない苦い過去。なぜ今になって出版されたのか。書店に並ぶヘイト本事情に対する複雑な思いも絡めながら、違和感の正体を追いかけるうちに辿り着いてしまった真実は、いろいろな意味でほろ苦かったですね…。ぶちまけて楽になるのではなくて、それを一生背負いながら生きていく、突きつけられた贖罪の覚悟が印象に残りました。

2021/04/18

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