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日本語はこわくない

日本語はこわくない

日本語はこわくない

作家
飯間浩明
出版社
PHP研究所
発売日
2021-11-19
ISBN
9784569850979
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日本語はこわくない / 感想・レビュー

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とよぽん

辞書の作り手である飯間浩明さんが「正しい日本語」を決めるのは官公庁や学者ではなく、言葉の使い手であるあなた自身だと言い切っている。いろいろな言い方、表現を耳にすると、飯間さんは「新しい言い方」を喜ぶそうである。この本では、特に後半の部分が面白く、私も気になっていた言葉がいくつも出てきた。

2022/04/07

いちろく

帯の「ご苦労さま」「お疲れさま」どっち使う?に惹かれて手にとった一冊。辞書編纂者である著者が描くエッセイは、 日常で見かけたり、よく使われる日本語に対して、正誤を表記するよりも使い方や理由を提示してくれる内容でした。知らなかった事柄については、喉に刺さった骨が取れたような感覚で心地よかった。余談ですが、私は本を紹介して貰った敬意で「~していただく」という表現をよく使うのですが、この記載もありました。引き続き使用します。

2022/01/13

えっくん

★★★★☆SNS等で日本語の誤用を指摘する日本語警察が蔓延る昨今ですが、国語辞典を編纂してきた著者が個々の事例を解説。目上への「ご自愛、ご苦労様、なるほど」も根拠がなく誤用と扱われてしまった可能性があることや、その他、よく似た言葉の使い分けや重言と指摘されている表現の著者の見解は興味深いものでした。言葉は多数決で決まり、本来の意味が変わってしまうのも仕方がないとしつつ、正しい日本語の基準はないという見解にも安心感があります。ただ誤用ではないとしても相手に誤解を与えるなら使わない方が無難という気がしました。

2022/02/03

棕櫚木庵

1/3) 著者は辞書編纂に係わる日本語学者.「誤用」とされる日本語表現について,本当に間違っているのか,過去の用例も考慮しながら一つ一つ説明した本.「日本語警察」(p.3)とか「フェイクマナー」(p.54)という言葉からも分かる通り,比較的緩やかな立場から,過度な誤用批判を斥けている.その一方で,「相手に届く表現」(p.189)としては不適切な言葉遣いの指摘もある.まぁこの辺は,どこでバランスを取るか人さまざまだろうけど,私は,著者の立場におおむね共感できた.以下,面白かった例をいくつか.

2023/03/13

マカロニ マカロン

個人の感想です:B。新語の採用に積極的な『三国』の編集に携わっているだけに、「全然面白い」、「違和感を感じる」「大丈夫です」などの使い方に肯定的。「爆笑」を『三国』では「もともと笑う人数は何人でもよかった」としているが、同じ三省堂の『新明解』では「一斉に」だし、『広辞苑』では「大勢が」になっている。飯間さんの「正しい日本語」を決めるのは「結局、あなた自身です(中略)ただし、他人には自分の好みを強要しないのがいいでしょう。自分自身にとっての「正しい」を決めて、相手に届く表現を目指そう」という考えに賛成!

2022/05/09

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