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京都祇園もも吉庵のあまから帖3 (PHP文芸文庫)

京都祇園もも吉庵のあまから帖3 (PHP文芸文庫)

京都祇園もも吉庵のあまから帖3 (PHP文芸文庫)

作家
志賀内泰弘
出版社
PHP研究所
発売日
2021-03-05
ISBN
9784569901152
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「京都祇園もも吉庵のあまから帖3 (PHP文芸文庫)」のおすすめレビュー

「頑張る」と「気張る」の違いとは!? 【マンガ】で分かる『京都祇園もも吉庵のあまから帖3』の粋なふるまい

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『京都祇園もも吉庵のあまから帖3』(志賀内泰弘/PHP研究所)

『京都祇園もも吉庵のあまから帖』シリーズの最新作『京都祇園もも吉庵のあまから帖3』(志賀内泰弘/PHP研究所)が、2021年3月5日に発売された。同書は祇園にひっそりと佇む一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を営む元芸妓・もも吉と、そこに集い、慎ましくも誇り高く生きる人々の哀歓を描いた連作短編集。ネット上には、早くも「1、2が良かったので、待っていましたとばかりに3を購入!」といった大興奮の声が上がっている。

 今作には、一世を風靡しながら不慮の事故で行方をくらませ、15年ぶりに京都に姿を現した歌舞伎役者や、茶会の準備で「おもてなし」の神髄を見せた老舗和菓子屋の女性、ようやくお店出しが決まったものの、思わぬ事態に巻き込まれる舞妓などが登場する。

 京都を舞台に、個性豊かなキャラクターたちが懸命に生きる姿には、「人情や風情も京都の大きな魅力の1つなんだなぁって再認識させてもらった」「本当にどの話もほろ苦さと甘さがいい塩梅に混ざり合った話だった」「今回も気張り方が粋。こんな風に自分も気張…

2021/3/19

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人気絶頂の舞台から失踪した歌舞伎役者の事情とは…京都祇園を舞台に悩める人々を「粋」に差配!

『京都祇園もも吉庵のあまから帖3』(志賀内泰弘/PHP研究所)

「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動代表で、月刊紙『プチ紳士からの手紙』の編集長もつとめる作家・志賀内泰弘さんの小説『京都祇園もも吉庵のあまから帖』シリーズ(PHP研究所)は、とにかく品のよい優しさに満ちている。

 タイトルどおり、京都祇園を舞台に、元芸妓が女将をつとめる甘味処・もも吉庵を訪れる人々の、人生の酸いも甘いも描き出す人情物語。もも吉、というのは元芸妓の名前だ。祇園でナンバーワンだった娘・もも也が芸妓をやめたのを機に、もも吉は営んでいたお茶屋を廃業し、一見さんお断りの甘味処の女将となったのだ。

 彼女のもとには、いまだ、京都中から相談が持ち込まれる。38歳のもも也――美しきタクシードライバーに転身した美都子もそのひとり。シリーズ3巻目となる『京都祇園もも吉庵のあまから帖3』(PHP研究所)で、美都子がもも吉に持ち込んだのは、かつて、母とふたりでもてなした歌舞伎役者・長谷川七之介について。とある事件をきっかけに、人気絶頂の舞台からおりて失踪してしまった彼を、観光案内中に美都子は偶然見…

2021/2/25

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乳がんで妻が他界、生きる気力も死ぬ勇気もない…。その頃書き始めた『京都祇園もも吉庵のあまから帖』――周りのために気張ることで生かされていく《志賀内泰弘インタビュー》

志賀内泰弘 しがない・やすひろ●名古屋市在住。2006年、金融機関を退職後、コラムニストや経営コンサルタントなど幅広く活躍。著書に『№1トヨタのおもてなし レクサス星が丘の奇跡』など多数。本作のあんこの取材で京都の老舗や工場をめぐり、1カ月ほど食べ続けたという。「さすがに飽きたけどしばらくネタには困りません(笑)」(志賀内)

「いつか、親父の敵討ちをしなきゃならんと思っていましてね」というのが、京都祇園を舞台にした理由。 「小学校の修学旅行で訪ねて以来、京都は大好きなんですが、親父の思い入れはさらに強くて。戦争中、学徒動員で出陣しなきゃならんとなったときに、冥途の土産に祇園遊びをしようと出かけたところ、一見さんお断りで受け入れてもらえなかったと。事あるごとにその悔しさを語っていた親父が、行けずじまいのまま15年前に亡くなりましてね。いつか代わりに! と思っていたんですが、カミさんは旅好きなのに『そんな贅沢なところ、無理』と付き合ってくれないし、ひとりで行こうとすると“女遊び”のイメージが強いのか許してくれないし。実際はそういう場所じゃないんですけ…

2021/3/15

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京都祇園もも吉庵のあまから帖3 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

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machi☺︎︎゛

もも吉お母さんの3冊目。今回も見事に問題を解決していく様子は同じ女として憧れの存在。そして今回は娘の美都子も芸妓として期間限定で復帰する話もあってすごく良かった。「頑張れ」と「気張る」の違い、、、。頑張るは我を張ること。気張るは周りを気遣って張り切ること。亡くなった祖母も、気張りやー。とよく言っていたなと思い出した。もも吉お母さんのぜんざいが食べてみたい(*ノ∀`*)

2022/04/25

とし

京都祇園もも吉庵のあまから帖 3巻。頑張るとは「我を張る」気張るとは「周りを気遣って張り切る」良い言葉ですね。もも吉庵の常連隠源さんが、良い感じです。

2021/08/09

本詠み人

奈々江ちゃん改め、もも奈さんの祇園小唄シーンには私も読みながら涙ボロッボロ流してました。京都では「お気張りやす」が自然と言えて良いなぁ。聞けば聞くほど素晴らしい言葉だもの。他の土地ではちょっと言いづらい。その意味することを心に留めて、わが家の内で流行らそうと思ってます🤭

2021/11/14

はにこ

朱音ちゃん、気遣いすごいね。認められて見初められて良かったね。要領良い人が悪者っぽくなっちゃってたのが可哀相だったけど。。奈々江ちゃん、おじいちゃんを亡くしたっていうのにさらに試練が待ち受ける。そりゃないぜ、作者さん。そろそろ舞妓として充実した日々を送らせてあげてーな。おじゃこちゃん以外の猫も出現。奈々江を見守ってあげてね。

2023/12/12

よっち

祇園にひっそりと佇む一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を営む元芸妓・もも吉と、そこに集う誇り高く生きる人々の哀歓を描いた連作短編集第三弾。不慮の事故で行方をくらましていた歌舞伎役者が十五年ぶりに姿を見せた理由、茶会の準備で老舗和菓子屋の女性が見せたおもてなしの神髄、ようやくお店出しが決まった舞妓の思ってもみなかった事態。何というか本当に大切なこととは何なのか、周囲にきちんと目配りできているのか、この作品を読んでいるといつも考えさせられることが多いです。目に見える目先のことよりも大切なこと確かにありますね。

2021/05/05

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