KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

京都祇園もも吉庵のあまから帖4 (PHP文芸文庫)

京都祇園もも吉庵のあまから帖4 (PHP文芸文庫)

京都祇園もも吉庵のあまから帖4 (PHP文芸文庫)

作家
志賀内泰弘
出版社
PHP研究所
発売日
2021-09-08
ISBN
9784569901572
amazonで購入する Kindle版を購入する

「京都祇園もも吉庵のあまから帖4 (PHP文芸文庫)」のおすすめレビュー

深い悲しみを抱えた人々が集まる京都祇園の「もも吉庵」。シリーズ4巻ではついに色恋模様にも進展が!?

『京都祇園もも吉庵のあまから帖』(志賀内泰弘/PHP研究所)

 頑張るというのは、我を張ること。理不尽に歯を食いしばって意地を張るのも大事なことだけれど、自分を納得させるためだけにがむしゃらになるのではなく、まわりを気遣って張り切る――“気張る”ことこそが真の心意気なのだと、『京都祇園もも吉庵のあまから帖』シリーズ(志賀内泰弘/PHP研究所)は繰り返し描いてきた。4巻を迎え、人間模様には少しずつ変化が訪れているけれど、根底を支えるそのテーマは変わらない。

 元お茶屋の女将・もも吉が営む祇園の甘味処・もも吉庵。SNSの扱いに長けた女子中学生がどれだけ検索しようとも、場所も連絡先も見つからない隠れ家で、写真をひとめ見て「どうしてもこれを食べたい!」と執念を燃やさせるほどの絶品・麩もちぜんざいが唯一のメニュー。くだんの女子中学生は偶然にも、もも吉の娘・タクシードライバーの美都子が修学旅行中のガイドを担当した縁で、一見さんにもかかわらず店に辿りつくことができた……。そう、この店に足を踏み入れるために必要なのは、財力でもコネクションでもなく“縁”である。もも吉…

2021/8/31

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

京都祇園もも吉庵のあまから帖4 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

machi☺︎︎゛

シリーズ4作目。今回もいろいろ悩み人生に迷いのある人達をもも吉庵のお母さんが正しい道に戻してくれる。京都ならではの風習や独特の言い回しが気に入って追いかけているシリーズ。本編にも出てくる出町ふたばの豆大福や阿闍梨餅は私も大好きな和菓子だから読んでたら食べたくなった。でもいつ行っても行列だから買う時はいつも欲張ってしまう😅

2023/02/21

とし

京都で知る人ぞ知る甘味処「もも吉庵」。もも吉の常連満福院の住職隠源、隠善親子が面白いですよね、最後は名物の麩もちぜんざいで癒やされます。

2021/12/14

カメ吉

シリーズ4作目。5話からなる短編集ですが今回も深く重く厳しくけど優しいお話ばかり。どの話もたぶん多くの人が抱えてる不幸な運命、宿命そして自分の選択誤りからの不遇を嘆く様を書いてます。自分もそうでこんなに頑張ったのに。こんなに苦労したのに。ってそれに合った見返りを望んでしまう。しかしこの作品の「もも吉庵」のお母はんはそんな人間の弱い心、黒い部分を見透かした上で厳しく、そして優しく前を向かせてくれる。まさに心が荒んだ時や心が病んでる時に読みたい作品でした。阿闍梨餅や出町ふたばの豆餅など好物も登場してよかった。

2021/10/17

Ikutan

今回は修学旅行生のお話から。もも吉姐さんの言葉も響いたけれど、友達の言葉に救われましたね。第2話は、梯子に上がれなくなってホームレスになった庭師のお話。厳しい言葉の中にもも吉姐さんの愛情が詰まっています。第3話は朱音ちゃんのお話。要領が悪くて何をしても時間のかかる朱音ちゃん。でも彼女の良さは今回も伝わりましたね。『人は信なり、人は仁なり』第4話は、ようやく舞妓としてお店出しになる奈々江ちゃんの恋のお話。いつかまた、会話ができるようになるといいね。最後は和菓子職人の兄弟のお話。京都の甘味処の案内が嬉しいね。

2023/06/14

本詠み人

祇園にひっそりと佇む甘味処「もも吉庵」…一見さんお断りの麸もちぜんざいオンリーの店で起こる悲喜こもごも、第4弾。愛をもって厳しく叱ってくれる人って、年とともにどんどん減っていく気がする。この物語に登場する店主もも吉はそんな人。五つの小篇の主人公たちは彼女と出会えて幸せだ。特に2章の彷徨い人と4章の青年のお話にグッときた🥲3章の朱音さんは周りを優しさという灯りで照らす人…そんな人に私もなりたいな。

2022/04/06

感想・レビューをもっと見る