三兄弟の僕らは (PHP文芸文庫)
三兄弟の僕らは (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
ヨシ
小路幸也さんらしい温かさにあふれた小説で、読了後も小路ワールドの海に漂っていた。突然の事故で両親を亡くした朗(大3)・昭(高2)・幸(中2)。途方にくれる彼らを助けに、北海道からやってきた母方の祖母の栄枝によって平凡な家族の裏にあった真実の父母の顔が明らかになる。祖母と母の確執、父の出生の秘密ともう一つの家庭。驚きつつも怒ることなく、それらを受け入れる3人には出来すぎ感は否めない。でも、そんなことは些細な事と笑いとばして前に進む彼らに勇気づけられる。人って優しい〜と確認させてくれる小路節は健在です。
2022/12/25
ユッピー
突然事故で両親を亡くした、三兄弟が母方の祖母と暮らすようになり、知られざる父と母の真実が分かっていく。三兄弟と祖母との話し合いや、やりとりが心地よい。祖母は厳しさの中に優しさもある人、両親と関わりがあった人々との触れ合いも良かった。読了後、温かい気持ちになれた。
2023/01/27
感想・レビューをもっと見る