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会社を綴る人

会社を綴る人

会社を綴る人

作家
朱野帰子
出版社
双葉社
発売日
2018-11-21
ISBN
9784575241303
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「会社を綴る人」のおすすめレビュー

何をやってもダメな男が、社内問題を“文章”で解決! お仕事小説『会社を綴る人』

『会社を綴る人』(朱野帰子/双葉社)

『わたし、定時で帰ります』や『対岸の家事』など話題作を手掛けてきた作家・朱野帰子さんの最新作『会社を綴る人』(双葉社)は、スーパーヒーローが活躍する話でも社会に潜む巨悪に団結して立ち向かうストーリーでもない。なにをやってもダメな男が必死で職務に向き合うという、ひたすら地味な筋書きである。けれど、読み進めていくうちに、主人公の日常が、いや、冴えない自分の毎日だって、なんだかドラマティックに思えてくる――そういうふうに、わたしたちに寄り添ってくれる物語だ。

 主人公の紙屋は、これといった取り柄のない役立たず。強いて功績めいたことを挙げるなら、中学生のとき、区の読書感想文コンクールで佳作を獲ったことがあるくらいだ。そんな彼が、出来のいい兄に、「三十を過ぎても派遣社員のままでいいのか」と諭されて(その派遣の仕事も、実にダメな理由で失うことになるのだが)、紹介された老舗の会社・最上製粉の入社試験を受けることになる。

 読み書きが得意なら、履歴書くらい印象的に書いてみれば。そうアドバイスを受けた紙屋は、最上製粉の社史を取り寄…

2019/2/11

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会社を綴る人 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

兎に角不器用で生き方下手な男・紙屋。唯一の取り柄は『文章力』(なんて羨ましい)こんな男が主人公。出来る家族の中のダメな弟。そうか?ちがうだろ(あれ?どこかで聞いたフレーズ・・汗)やりたいことがある人間とない人間かぁ。紙屋君、十分恵まれていますから~!多くの人間は生きて行くために色んな事のみ込んでいるのですよ。『やりたいことだけやる』人ばかりじゃ会社は回らないが、この紙屋の取り柄で風穴があいたのも事実だった。実際は取り柄だけで生きるには周りの理解が肝要だろうな。あとがきまで紙屋の熱に煽られて一気に読んだ。

2018/12/21

R

様々なこともおきるし、文章で解決もしたり、人とのつながりやうねりが起きたりということがあるんだが、最終的にどうだったのか、ひとつの感想で終わらない物語でした。会社で生きるとは、何ができるのか、そういったことを語りつつも根っこでは、人に伝えるとは、伝えたいという気持ちはどこから沸くのか、そんなことを考えさせられた小説でした。もっと軽い感じなんだけど、なんか自分には、考えさせられることの多い物語でした。

2019/02/06

ナイスネイチャ

図書館本。仕事が出来ない社員と揶揄されている主人公。文章能力のみ取り柄で転換期の会社で悪戦苦闘する物語。自信がダメ人間と割りきって、悪口言われようが黙々と仕事する(ミスしますが)。まぁ社員の能力伸ばすのは会社と上司の責務だが、なかなかこの物語のように出来ないなぁと。

2019/02/14

のぶ

この本も一つのお仕事小説なのだろう。面白く読む事が出来た。注意力散漫で何をやってもうまくできない30代の紙屋が、何とか最上製粉というパンメーカーにどうにか就職することができた。配属先は総務課。ところがここでも、あまりのお粗末さに職場のお荷物となってしまう。唯一の特技・文を書く事。そんな会社が吸収合併されることになる。そんな中、自費で最上製粉最後の二年間の社史の発刊も手掛ける紙屋。自分も会社勤めで総務の仕事も知っているので、境遇は良く分かる。見方を変えると本書は、裏・池井戸潤ではないかと思った。

2019/01/03

みかん🍊

仕事が出来ない30代ダメダメだけど唯一文章を書くことだけ得意、「どんなつまんない取り柄でも1つあれば、会社でやっていけるもんだ」という優秀な兄の言葉になんとか就職できた製粉会社で正社員として総務部で働くが上司もあきらめの仕事っぷり、会社では雛形があってあまり自分の文章を綴る機会は少ないが旧体質のおじさんたちを彼は文章で少しは変えれるのか、榮倉さんは好きになれなかったが兄が嫌味がなくいい人で優秀な兄に反発することなく素直に助言を求める兄弟関係も良かった、面白かったです。

2019/01/15

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