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指名手配作家

指名手配作家

指名手配作家

作家
藤崎翔
出版社
双葉社
発売日
2019-04-17
ISBN
9784575241655
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「指名手配作家」のおすすめレビュー

担当編集者を殺してしまった売れない作家。“ゴーストライター“として起死回生を狙う男の行く末は?

『指名手配作家』(藤崎翔/双葉社)

 担当編集者というものは、ときにやさしく、ときに厳しい存在だ。こちらを褒めて気分良く仕事ができるようにしてくれることもあるし、納品した原稿が真っ赤になって戻ってくることもある。しかし、いずれにしても感じるのは、「二人三脚」で仕事に取り組んでいる、ということ。それはぼくのようなライターに限らず、“作家”の場合も同様だろう。

『指名手配作家』(藤崎翔/双葉社)は、そんな編集者との関係がこじれてしまったことに端を発する、サスペンス小説だ。

 主人公・大菅賢(おおすが・けん)は、売れない作家である。その日も、担当編集者・添島茂明(そえじま・しげあき)から、「あなたこのままじゃ、一度も売れずに廃業ですよ」と詰められていた。

 この添島は“新人クラッシャー”とも噂されている、強面の編集者。大菅に対する当たりが厳しく、責め立てるような口調で辛辣な言葉を浴びせかける。

 そんな添島に反発する大菅。打ち合わせの場を思い切って退席するも、追いかけてきた添島と揉み合いに。そして、つい添島を突き飛ばしてしまうのだが、打ちどころの悪かった添島は…

2019/5/3

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指名手配作家 / 感想・レビュー

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aquamarine

担当編集者と口論になり、うっかり死なせてしまった売れない小説家。反射的に逃亡し、野宿をし所持金も底をつき、もはや死のうと橋の上まで行ってみたらそこには先客が。彼女を救い、彼女と同居して…。すべての畳みかけるような展開があり得なさ過ぎて笑うしかないのですが、過失致死とはいえ人を殺して逃げているはずの男を、いつしか大丈夫なの?見つからないの?とドキドキしながら見守っていました。リーダビリティは抜群で、最後の展開も見事、藤崎さんらしいお話だと思います。もちろん逃げだらダメですが、エンタメとして楽しかったです。

2019/06/12

ダイ@2019.11.2~一時休止

一部設定に無理があるんじゃない?って個所もありますが、藤崎さんらしいコメディタッチで楽しめました。

2019/05/25

タイ子

はずみで編集者を殺してしまった売れない作家。逃亡する姿につい笑える。下心ありありで自殺寸前の女性を助けたところから彼の第2の人生が始まる。いやいや、逃げること自体が罪なんだから人生を始めるなよと言いたいけど。彼女の半生を小説化して彼女の名前で刊行したところ大ヒット!次に仕掛ける大ワザがこれまたヒット。結婚して子供も生まれお金も儲かり順風満帆な生活。が、傷害致死で逃亡中なんです。人間嘘をついて生きたらあきまへん。どんなに恵まれてもドキハラ感は拭えない。この2人バカなんだか賢いのかそこが面白い!最後はえっ?!

2019/07/16

美登利

序盤、ビロウ&とエロなシーンが多くてちょっと読むのを躊躇するほど。新人賞を受賞して小説家になった賢は結構なダメな奴で。若さゆえの悩みだけかと思えば事件を起こしてしまう。逃亡劇はドタバタと、助けた美女は本当は裏が有りそうでなかなかスリルな展開になってからは読むスピードが一気に上がりました。嘘を重ねて行くうちに破滅するのかと想像しましたが、やはり藤崎さんは一筋縄ではいかない。ここまでエスカレートするのは現実的には有り得ないけれど、一般人でも陥ることがある世界はどこにでも転がっているんですよね。楽しかったです。

2019/06/19

Yunemo

著者作3冊目の出会い。このプロット、よくある手法であるとは想うのですが。それでも楽しめました。嘘を重ねて時効成立まで逃げ切れるものなのか、この一点で最後まで。でも期待通りなのか、裏切られたのか、結末はどちらでも。著者はこの方法を取ったんだ。なるほどね、と一人頷きながら結末を堪能。前代未聞のゴーストライター作戦、それにしても表に出過ぎでしょ。とある意味ハラハラと。現実味があるのは社会的弱者の存在。助ける仕組みが整わない制度。何だかやるせなく。世間は騙せても騙し切れない子供の存在、この表現に救われ報われます。

2019/07/21

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