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青い孤島

青い孤島

青い孤島

作家
森沢明夫
出版社
双葉社
発売日
2021-03-17
ISBN
9784575243864
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青い孤島 / 感想・レビュー

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ウッディ

イベント制作会社で無能社員呼ばわりされていた佑は、人口199人の小鬼ヶ島の活性化の為に派遣される。村長の息子・翔に島中を案内され、西と東の島民が反目しあっていることを知り、フェリーで出会った美女・るいるいさんとともに地球防衛軍を結成し、島内融和のための大作戦を決行する。悪人が出てこず、大団円で着地する森沢さんらしい安定感でした。けん玉や手品など意外と芸達者で、人の話を聞いてあげることのできる佑の人間力と島民との交流が素敵で、「辛くなった時、心の中にもう一つの扉を」というBTSの曲も心に沁みました。

2021/07/07

machi☺︎︎゛

島民二百人くらいの離島、小鬼ヶ島に島を活性化させる任務を背負い派遣された佑。やる気も無くバカンス程度に考えていた任務だったが、島に昔から伝わる東西の派閥を知りそれを無くす事に協力する羽目になる。船から一緒だった金髪美女や島の男前の翔くん達と地球防衛軍を組みRPGみたいに問題をひとつずつクリアしていく。今までの森沢作品の名前も出てきて宝探しをしているようで楽しかった。最後には登場人物が一人残らずそれぞれの形で幸せになる楽しくて素敵な一冊だった。

2021/05/29

のり

会社から押し付けられる形でフェリーで離島に向かった「小島佑」は船酔いで苦しむ中、謎の金髪美女「るいるい」と出会う。島おこし的に行ったはずが気持ちは乗らないどころか、会社を去る気持ちが強い。島民も200人をきる少なさだが、東地区と西地区で対立もある。独特な島の因習に巻き込まれながらも親しくなる人達も現れる。窮地に追い込まれながらも人として成長していくし、心も救われたと思う。居場所を見つけ、やり甲斐を手にするのは幸せをな事だ。

2021/08/16

モルク

勤務する制作会社では「使えない奴」扱いをされる佑は、離島の小鬼ヶ島村の活性化企画に派遣される。左遷じみた僻地の島での仕事に佑は南国での休日と割り切る。人口199人の小さな集落にもかかわらず村は川を挟んで東西に別れいがみあっていた。島へ渡る船でであったるいるい、ガソリンスタンドの大樹、そこで働く翔と、癖のある面々と接するうちに佑にも変化が。すぐに広がる噂、佑は村民に受け入れてもらえるのか、そして村の救世主になれるのか。アイディアと仕掛け、そして実行力で「地球防衛軍」は痛快だった。

2021/09/04

けんとまん1007

久々の森沢作品。いつも通りの森沢ワールドで、楽しみながらどんどん読むスピードが上がっていった。最後のほうで、これはもしかすると・・・と思ったら、そのとおり。森沢さんの作品を読むと、人を信じるエネルギーが充填される。人は、人と接することで変わるし、外からは見えないものをたくさん持っている。敢えて、個性がどうのこうのと言う必要なんかない。今の時代へのメッセージかなあ~。

2021/05/30

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