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探偵になんて向いてない

探偵になんて向いてない

探偵になんて向いてない

作家
桜井鈴茂
出版社
双葉社
発売日
2021-05-19
ISBN
9784575244052
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探偵になんて向いてない / 感想・レビュー

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いたろう

ライターの権藤は、かつてのバイト先の後輩で、今は雇い主の編集プロダクション社長のカゲヤマから、新しく作った探偵事務所の所長兼ただ一人の探偵に任じられる。探偵になんて向いていない、と文句を言いつつ、思わぬ形で依頼を解決できたり、ラッキーな展開があったり、馴染みのホステスのリサコが助っ人探偵となって、どうにか探偵事務所として成り立っていくのが可笑しい。これはシリーズ化しそうな感じ。でも、素人探偵が依頼を解決してしまうドタバタ振りが面白いのに、慣れてきて探偵らしくなってしまったら、面白くなくなるのでは?と心配。

2021/11/03

したっぱ店員

急に探偵事務所を作るからやってねと名刺などなど渡されて、見切り発車でスタートした主人公が、よろよろしつつ依頼に立ち向かう。ストーリーはまずまずで、すごく良かった!とまではいかないが、とにかくめちゃめちゃ映像が浮かんできたので結構楽しかった。主人公はオダギリジョー、いや山田孝之?と悩んだけど、リサコは絶対広瀬アリスで!ドラマ化いける話と思うんだけどな。

2022/01/15

ううちゃん

自虐的タイトルがなんとなく面白くて手に取った初読み作家さん。雇い主カゲヤマのゴリ押しでなりたくもない探偵をする羽目になった権藤。カゲヤマとのやりとりとかも幼くて、権藤は20代半ばくらいと思ったら、離婚歴2回、「意外にいってる」年齢設定らしい。確かに探偵らしからぬ権藤だが、好感が持てる言動で依頼人たちは心が優しくなれるだろう。特に引きこもりの息子を心配する母の話が好きだった。カゲヤマもアシスタントめいたリサコもキャラ的に面白く、シリーズ化もあるかな。権藤の離婚理由とか気になるし。

2021/09/13

rosetta

★★★✭✩初読みの作家さん。松田優作に憧れるボスの気まぐれから探偵事務所を押し付けられた権藤研作。幾つもの依頼を受けるがほぼ素人の権藤は尾行に気付かれたり対象者と意気投合したり。行きつけの接待飲食店の女性がかなり優秀でいつの間にか権藤探偵事務所のアシスタントのようになっている。最初に依頼を受けた余命短い女性の事が最後まで絡んでくる。軽いタッチで読みやすいが中年に差し掛かった何者でもない主人公の焦りと諦念がこちらの身にも染みるし、依頼人たちや仲間との距離感が心地よさが羨ましい

2021/08/31

ponnnakano

デビュー作の「アレルヤ」からの自称鈴茂ファンとして期待してた以上に面白かった。主人公の社会への不適合ぶりがいつもよりもちょっと少なく人情味があって、ハードボイルド風だがそうじゃない感じも良かった。読んでる途中、登場人物が伊坂幸太郎と佐藤正午のファンだったり、生まれが長岡だったりと言うのが自分と重なり、おぉーと個人的に盛り上がった。あと、ラウンジバーのかなり美人のママをしいて喩えるなら「あと二回修羅場をくぐり抜けた石原さとみ」ってのもなんか笑えた。(作者応援のために)ハードカバーを買った甲斐があった。

2021/08/17

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