放浪のメモランダム: 谷中敦詩集
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放浪のメモランダム: 谷中敦詩集 / 感想・レビュー
Kavi
スカパラの谷中さんが好きで読んでみたのだけど、繊細な人なんだなぁ。と、遠ざかる。詩人はやっぱりこうなのね。
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業務用の無塩バターを出されて、プラスチックのナイフで切りとっているような、そんな感覚。 噛み砕くように小さく切りわけたいのに、塊ごと読まざるを得ず、さらに谷中さんの言葉はかなり独特なので読むのに苦労する。だけどそれでいい。さらさらと読み飛ばして、印象に残る言葉だけをすくいあげればいいのだ。 ところどころに挟まる写真がお洒落。ケーキを食べ終わったあとの残りカスと散らばるフォークの図が最高に痺れる。 『言葉が一流でも思いがいい加減だと届きづらいとわかったから』という言葉だけがぐさぐさ突き刺さった。
2020/02/01
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