KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

愚者が訊く

愚者が訊く

愚者が訊く

作家
倉本聰
林原博光
出版社
双葉社
発売日
2014-05-21
ISBN
9784575306668
amazonで購入する

愚者が訊く / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Gummo

脚本家・倉本聰が、プライドを捨てて「幼児の如く」に、一流の専門家たちに何でも訊いてみようというコンセプトから生まれた対談集。対談相手は、池上彰、小出裕章、松井孝典氏ら7人。専門家同士の対談は内容が難しくてよく分からないことが多々あるけれど、これは一方が素人的立場から質問を繰り出すので分かりやすく、テーマもミツバチやゴリラの習性から文明論まで興味深いものばかり。ここで取り上げられた人たちの著作をもっと読んでみたいと思った。★★★★☆

2014/10/28

おさむ

素晴らしいインタビュー集。脚本家の倉本聰さんが、専門家たちに物事を尋ねる姿勢がとても低い目線で地に足がついていて、共感します。話を聞く相手も粒揃い。海洋学者の大島慶一郎、養蜂家の山田英生、人類学者の山極寿一、原子力学者の小出裕章、理学博士の松井孝典‥。多くの人たちが、お金さえ払えば何でも手に入る贅沢な時間はもうそろそろ終わると指摘してしています。21世紀の持続可能な社会を作っていくうえで、貴重な視座を与えてくれる良書です。老若男女におススメです!

2018/05/01

さきん

山下惣一、原発の小出さん、宇宙の松田さんなど。松田さんの東京解体論、山下さんの知ったこっちゃない切り口、海の深層循環など愉しく読みきれた。

2020/01/02

けんとまん1007

自分からは、とても愚者とは思えない倉本さん。その倉本さんが、ご自身を愚者としての対談集。どの方も素晴らしく、本当の意味で、今の時代、これからの時代を憂いながらも、そこに向けて動いている方たちばかりで、そのエネルギーと姿勢に感嘆するしかない。ある一点を突き抜けた先にある視点ということだろう。そして、本当の意味での「人」なんだと思う。専門分野はいろいろあっても、根本にある視点の大きさ・深さが、エセ学者・政治家・官僚とは違う。だからこそ、光を感じられる。それをさらに輝かせる倉本さんも、さすがだ。

2016/04/29

nemunomori

賢者は未来を憂えている。本書の底辺には、地球も人類もこのままでは危ないという共通認識がある。対談者の人選が豪華で素晴らしい。すべての対談が面白かったが、それは知的好奇心を満たすだけではなく、会話に一人一人の人となりが表れるからだろう。さすがは倉本聰さん。真剣に学び始めるきっかけ、或いは学ぶ人を奮い立たせる良書だと思った。

2015/06/07

感想・レビューをもっと見る