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死に方がわからない

死に方がわからない

死に方がわからない

作家
門賀美央子
出版社
双葉社
発売日
2022-09-15
ISBN
9784575317428
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「死に方がわからない」のおすすめレビュー

人がきれいさっぱり死ねない時代に、少しでも美しくこの世を去るには? おひとり様の「死に方探し」の旅

『死に方がわからない』(門賀美央子/双葉社)

 人がきれいさっぱり死ぬのは、意外と難しい。ひとり暮らしで突然死したら、誰が見つけてくれるのか。葬儀はどうなる? どの墓に入る? 遺品整理は誰がしてくれる?──そう、現代は死をめぐるアレコレが面倒くさい時代。ならば、できる限り生前にカタをつけておこうじゃないか。少しでも悔いなく、美しいフィニッシュを迎えるために。

 と、そんな「死に方探し」の旅をつづったのが、門賀美央子さんのエッセイ『死に方がわからない』(双葉社)。そう聞くと「老人向けの終活本?」と思うかもしれないが、さにあらず。そもそも門賀さんは、現役バリバリのアラフィフ。「人生100年時代」で言うと、折り返し地点を迎えたばかりである。独身で兄弟姉妹はいないため、本人いわく「ボッチ不可避」ではあるが、ボッチだろうが家族がいようが、誰しも社会的に孤立する可能性はある。どれだけ親族が多かろうとも、果たして死後まで面倒を見てもらえるのか。だからこそ、早めに「死に方」を考えておくことが重要だと門賀さんは説いている。

 死に方を探るうえで、まず門賀さんが思い浮かべ…

2022/10/3

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死に方がわからない / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

いつでも母さん

満点とは言えないまでも、取り敢えず何とか生きている今だから・・沢山のわからないに正面から取り組むのは有りだとは思う。とは言っても私は90過ぎの母を彼岸に送り出すまでは、いつ死んでもいいとは言えない。孤立死はいやだけど孤独死は望むところではあるが。夫と息子はいるけれど、ボッチならないとは言えない。何が起こるかわからないのが人生だものね。面白く読んで分かった気になっても、多分いろんなことにバタバタ・あたふたするはずの私。でも、出来るだけ潔く自分の人生は片づけたいなぁ。

2024/03/19

レモングラス

家で一人でいる時に倒れて動けなくて救急車を呼ぶこともできず、子どもの幼稚園のお迎えにも行けず連絡もできず困ったと30代の友人が言っていた。知人の60代のシングルの女性は入院の保証人などで困ったと。兄弟姉妹や子ども夫婦と疎遠な人も多い。これからは一人世帯もどんどん増える。何となくは考えてはいても解決策というほどのものもないが、何かあった時の対処法や助け合える関係について、もう少し具体的に考えておこうと思わせてくれました。アラフィフの著者がいろいろ考えて調べてみてのエッセイ。

2024/03/20

pohcho

独身、子なし、きょうだいなし。アラフィフのフリーライターが人生の終りについてあれこれ考えるエッセイ。著者の暮らす横須賀市の「わたしの終活登録」は素敵。他の自治体にも広がればいいのに。単身者の死後、遺骨のひきとり手が見つからない原因はスマホに納得(ロックがかかってて中が見られないから)。葬儀も永代供養もしてもらえるから、大学への献体が人気すぎて余っているというのはびっくり(世知辛い・・)。地域新聞を購読する、老後資金の資産運用などの軽めの話題もあり。読みやすくてためになるエッセイだった。

2023/06/29

nyaoko

面白かった。びっくりするくらい良かったし、為になった。これはいい。既婚で子持ちの私であるが、同年代の友達と比べたらおひとり様の確率は非常に早く高く、そして長い。老いる前、老いてからの心得、死ぬ前、死んだ後の後始末とお値段。とことん調べあげていて素晴らしい。生きるも死ぬも金次第だが、老いるも老いた後も心構えと心意気である。

2023/02/27

なつ

いやぁ考えさせられました。私も50歳まであと僅か。夫はいるけど子供はいない。兄はいるけど絶対頼りたくない(迷惑かけるなんて論外)。ことごとく著者に近い状況。ほんまに他人事じゃない。なので、知れて良かったことだらけ。50歳になったら再読して実際に行動に移していこうと心に決めました。以下その時に向けて今この時点で心に残った事柄を抜粋させていただきます。長いのでコメント欄にも続きます。ご興味ありましたらご一読下さいませ。『人間、遺伝子がまともに働くのは50歳あたりまで』『65歳未満は孤立無援のサバイバル』↓続く

2024/02/21

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