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そして今はだれも (双葉文庫)

そして今はだれも (双葉文庫)

そして今はだれも (双葉文庫)

作家
青井夏海
出版社
双葉社
発売日
2010-10-13
ISBN
9784575513875
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そして今はだれも (双葉文庫) / 感想・レビュー

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したっぱ店員

ハードなのを読んだのでほのぼのしたくて手に取ったが、いつもよりだいぶダークな始まりに戸惑う。悪徳教師をあぶりだすべく結成される高校生探偵団(+女教師)がなかなかいい子たちで、このあたりは面目躍如という感じで読むペースもあがった。最後はちょっと詰めが甘いような気もしたけど、一番厳しい状況にある恭二のセリフがよかったのでまずまず満足しての読了。

2014/10/12

naminnie

マイナー本でしたね。お借りしました♪あっという間に読めて、非情にテンポが良かったです。犯人が誰なのか結構ワクワクと考えられたのが良かった。もちょっと先まで知りたかった。

2010/11/08

yamakujira

名門高校に通う楓が突然にアメリカに留学して、恭二は記憶を失う。楓が教師に脅されていたことを聞いた同級生たちは、新任の女教師を仲間にして、他の女生徒も退学に追いこんだ教師Xが誰かを探る。楓の復学と恭二の回復を願って行動する一樹や千佳たちの友情と正義感に、熱い思いがたぎる青春小説にも見えるね。彼らの努力を裏切るようなラストの楓の言動が、痛快なようでいて切ない。過去を清算したいプライドの仮面が、恭二の言葉で揺れる感情が浮いて、決して弱い被害者でない自分を演出する楓の懊悩が伝わるようだった。 (★★★☆☆)

2017/12/29

あつ子🌼

再読。お嬢様学校で起こった連続恐喝事件。主人公の新米女性教師は、生徒たちと手を組んで事件解明に乗り出すが─。当時ライトな学園ミステリかなと思って買ったら、教育問題、ジェンダー、エゴイズム等いろんな要素が含まれていていろいろ違ったな…と。謎の脅迫者"X"が教師の風上にも置けないクズで、十代なんて教師次第で人生台無しになっちゃう子もいるのだから、先生方にはしっかりしていただきたいものですッ!…興奮してしまいました。ほろ苦いラストが予定調和でなくて私は好きです。

2022/02/10

kuro_kuroyon

犯人捜しが物語のメインですが、狭義な意味でのミステリではありません。「信頼できるのは誰か」とかなりサスペンスの要素が強い作品です。しかし、ただのサスペンスタッチのミステリではなく、終盤犯人が見つかり大団円を迎えると思いきや、かなり苦い結果が待っています。個人的には、この結末は非常に好きです。高校生たちの思い込みだけで突き進む、危うさを感じていたためです。といっても、読了後に不快感を残さないエンディングと相まって、「そして今はだれも」タイトルが見事に生きてきます。

2010/10/17

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