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ユリゴコロ (双葉文庫)

ユリゴコロ (双葉文庫)

ユリゴコロ (双葉文庫)

作家
沼田まほかる
出版社
双葉社
発売日
2014-01-09
ISBN
9784575516425
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「ユリゴコロ (双葉文庫)」のおすすめレビュー

吉高由里子主演で映画化! 人殺しの私を、愛してくれる人がいた…実家から出てきた殺人告白ノートと、衝撃の過去

『ユリゴコロ』(双葉社) 星海社

 吉高由里子、松山ケンイチ、松坂桃李が出演の映画『ユリゴコロ』が9月23日より公開される。原作は、沼田まほかる氏の『ユリゴコロ』(双葉文庫)。2011年に「第14回大藪春彦賞」を受賞、「本屋大賞」にノミネート、2012年度の「このミステリーがすごい!」第5位にランクインしたベストセラー小説だ。殺人者の告白文が記載された奇妙なノートを実家で見つけた青年の葛藤を描いたこの作品は、絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へと辿り着くラストまで、ページを繰る手が止まらない。必ずや話題になるに違いない映画公開を機に、今こそ、原作本を手にとってみてはいかがだろうか。

 主人公・亮介の人生は、ここ数カ月でさまざまな出来事に見舞われる。ともにカフェを営んでいた婚約者・千絵が突然失踪。父親は末期の膵臓がんと診断され、父の病気が明らかになってすぐに母親は交通事故で亡くなった。ある日、自宅療養中の父親の様子を見に実家を訪れた亮介は、押入れから数冊のノートを見つけ出す。「ユリゴコロ」とタイトルらしいものが書かれたそれには、衝撃的な内容が書かれてい…

2017/9/6

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ユリゴコロ (双葉文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

続きが気になって止まらなくなってあっという間に読了。痛々しいシーンもあって読むのがしんどいところもありましたがそこそこ大丈夫でした。最後は驚くべきところに関連があることがわかって、ここは繋がっていると思っていなかったので衝撃でした。結局サスペンスかと思っていたけれど純愛小説のような気がします。お父さんが1番好きです。映画化するようですが、この壮大な時間の流れをどうやって演じるのか気になります。

2017/10/22

サム・ミイラ

主人公は兄と弟。そして癌で余命幾ばくもない父親。出生に纏わる謎。こう書くと伊坂幸太郎の重力ピエロを連想してしまうが、話は違えど親子と男女の愛を切なくそして恐ろしく綴った傑作。四冊のノートはほんとうに怖い。大筋が読めてしまえばどんでん返しもないに等しいが、そもそもこの作家はそんなつもりで描いてはいない気がする。途中で仕掛けは見抜けたがミステリー要素は二次的で十分そう感じさせる物語となっている。読み手のモラルや考え方を強烈に問う問題作である。

2014/05/03

hit4papa

余命いくばくもない父が隠し持っていた手記。そこには、殺人衝動にかられた女性の人生が刻み込まれていた。亡き母親が殺人鬼だった?主人公であるその息子は逡巡します。あり得ざる物語ですが、読み進めるうちに心をぎゅっと鷲掴みされてしまいました。本作品は、著者のこれまでの作品のように男に対する怨嗟をまき散らす事はありません。残酷ではありますが意外な結末には清々しさすら漂います。主人公の婚約者の失踪話をどう決着つけ方てくれるのか興味津々。お見事です。祝映画化なれど、原作の痛々しい感動を上手く表現できるのやら。

2017/09/20

yoshida

末期癌を患う父。事故死した母。失踪した恋人。立て続けに不幸に襲われる亮介。父の部屋の段ボール箱から見つけたノート「ユリゴコロ」。それはとある女性の想像を絶する手記だった。その女性の内面にあるものは、常人とは異なる。自分が業を負わせた男性との奇跡的な再会と、少しずつ育んだ関係が女性の内面に変化を与えたのか。単なる殺人者の話しではなく、愛情の話しに昇華させている筆力に唸る。罪を償う為に、子を守る為に、家族が背負った業を、子が知ることになる。子が幼い頃に抱いた違和感の真相に息をのむ。実に読ませる作品に出逢えた。

2017/12/23

どんふぁん

2017年10月14日読了。短い話やったけど、すごく面白かったです。イヤミスと聞いてたけど、最後はスッキリ終われましたよー。よかった(笑)文章もあまり癖のない方で、話の展開もスムーズで読みやすかったです。最後はびっくりしすぎて笑えました(笑)

2017/10/14

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