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これからの誕生日 (双葉文庫)

これからの誕生日 (双葉文庫)

これからの誕生日 (双葉文庫)

作家
穂高明
出版社
双葉社
発売日
2014-03-13
ISBN
9784575516593
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これからの誕生日 (双葉文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

仲間うちで乗り合わせた車が事故に遭い、生き残ったのが自分ひとりだったら…。女子高生・千春の喪失と再生のドラマ。彼女をめぐる周囲(必ずしも好意だけではない)に支えられて次第に自分を取り戻していく。就寝前に読むに最適な連作短編集だったが、このところほっこり系が続いたので次は毒々しい作品を読みたい(笑)

2023/03/10

おしゃべりメガネ

ココロがイマイチ不安定なトキに手に取る作家さん、作品選びにはある意味ちょっと慎重になってしまいます。そんなトキの読書ってあまりハズしたくないですよね。そうなると手に取る作家さんや作品は自分なりに限られてきており、そんな中の一人、穂高さんの作品はやっぱりハズレなしでした。再読なので、新鮮云々は別にして、穂高さんの描く、ちょっと悲しいんだけど、希望が捨てられていない微妙な雰囲気が大好きです。あまり作品数の多くない作家さんですが、どの作品も読み終えていて、なんだかそっと背中を押してもらえたような気分になれます。

2017/06/03

おしゃべりメガネ

やっぱり予想通りに素晴らしい穂高さん作品です。交通事故に遭い、友人を多く亡くし、奇跡的にたった一人生き残った高校生「千春」のドン底からの再生をえがいています。失意からひきこもりになった姉を支える弟、伯母、担任の教師、事件をあるべき姿でとらえようとする正義感あふれる記者、人間のこのうえないストレートな感情が爆発する友人の母親、そんな人物達を見事につなげるケーキ屋の店主、連作集ならではのテンポの良さも特筆で改めてココロが洗われ、癒されました。じんわりと、余韻にひたれる感動作品を与えてくれた作者さんに感謝です。

2015/06/06

しんごろ

交通事故にあって1人だけ生き残った女子高生の連作短編!事故に関する当事者、それ以外の登場人物の葛藤、悲しみ、嫉妬、感情、あるいは応援やら同情など様々な気持ちが散りばめられ、物語に引きこまれました。とりあえずは、遠い道のりを回り道をしながら歩んできた、主人公の千春が立ち直ってくれたのは嬉しいかぎり。記者の小泉さんにさりげない格好良さを感じました。ラストの章が良くて、そして、他の章いろんなことを考えさせられ、何度でも読みたくなる秀逸な作品でした(^-^)

2017/07/15

相田うえお

★★★☆☆17111 穂高さん3作目。学生部員を乗せたワゴン車とバスが正面衝突事故!一人だけ生き残ってしまった事が心に深い傷を残し...と話は始まり、各章毎にその周りの人達を主役としていくタイプの作品です。生還者の罪悪感が題材みたいです。。この作家さんは心のイレギュラーを描く作品が多いんでしょうか?重いシーンもあるのですが何故か目が離せなくなるんです。当方が読了した3作品は概ね同じ向きの作品でしたが他の作品はどうなんでしょうか。。まだ、この作家さんとの相性がわからず、もう少し色々と読んでみたくなりました。

2017/11/14

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