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蛇行する月 (双葉文庫)

蛇行する月 (双葉文庫)

蛇行する月 (双葉文庫)

作家
桜木紫乃
出版社
双葉社
発売日
2016-06-16
ISBN
9784575518948
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蛇行する月 (双葉文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

ああぁ、桜木さん、ホントに上手い。無駄なく歯切れのいい文章に、最後まで心臓鷲掴みされた。連作短編を綴るのは北国で生まれ育った6人。でも本当の主人公は、その真ん中にひっそりと生きる「順子」。「お父ちゃんのこと、好きになっちゃったから」「わたし今、すごい幸せ」「いつも直子の幸福を祈ってます」そんな順子に、ラスト直子がかけた言葉「(順子は)誰も傷つけてはいないよ。みんな自分で選んで、自分で決めてるんだから」彼女たちはみな蛇行する川、海に向かって流れていく。個人的桜木さんベストかも。

2017/07/20

しんごろ

高校の図書部の友達を中心とした女性6人の連作短編!年代を変えながら女性の人生、考え、幸せを考えさせられる物語でしたね(^^)順子本人が幸せならそれでいいと思うし、そこまでの過程で共感できない人もいてもおかしくないし…幸せの価値観は人それぞれだね。登場してくる女性たちも前に進んでいくんですが、どこか切ないんですが、また再読したくなる物語です。再読するならBGMにたむらぱん『ノウニウノウン』がいいかな(^^;)【サイン本】

2016/07/21

おしゃべりメガネ

文庫にて3年ぶりの再読でした。もちろん桜木さんワールドは健在?で、正直明るめの話ではないのですが、この独特な陰鬱ともいえる雰囲気を期待して読んでいる自分がいるので、ある意味満足しています。6人の女性の視点から繋がれていく物語は、あらゆる女性の生きざまをも優雅に綴っています。桜木さんには必須の儚さや悲哀はしっかりとブレンドされており、やはりこの'味'はやめられずクセになってしまいます。25年におよぶ四半世紀のクロニクルは読んでいる側に幸せのあり方、捉え方を問いかけてきているようで、深く考えさせられました。

2018/03/25

じいじ@衣替え・減量中。

 本当のしあわせって、なに? を心に問いながら読み進めた。高校を卒業した6人の女たちのその後を、それぞれの目線で綴った物語。キーは、妻子ある中年男と駆け落ちした順子。彼女への関心が形を変えて登場する筋立てが面白い。男との逢瀬、その快楽を男の妻へのヤキモチではなくて、自分への褒美だと思おうとする女心が切ない。紫乃さんのこうした心情描写の巧さは流石です。また、「口に出せる程度の愚痴はノロケだ」など名言の数々は、今作でも冴えている。明日への希望の余韻を残す「女」の物語です。

2017/05/08

新地学@児童書病発動中

本当に素晴らしい小説だ。ごく普通の女性の生き方を陰影深く描いて深い感動を呼び起こす。登場人物の女性たちは釧路の高校の図書部に所属していた。この趣向が巧いと思う。現在のくすんだ生活を描きながら、青春時代の輝きを織り交ぜることができる。菓子職人と駆け落ちした順子と呼ばれる女性が、この物語の本当の主人公だ。彼女が主役になることはない。それでも、辛い境遇に陥りながら、自分のことを幸せだと言い切る彼女に、登場人物達は励まされるし、私も勇気をもらった。蛇行した川でも、海へ向かって流れると言い切る結末が深い余韻を残す。

2017/05/25

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