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あなたの人生、片づけます (双葉文庫)

あなたの人生、片づけます (双葉文庫)

あなたの人生、片づけます (双葉文庫)

作家
垣谷美雨
出版社
双葉社
発売日
2016-11-10
ISBN
9784575519457
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あなたの人生、片づけます (双葉文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

4つの短篇を収録。内容はタイトル通りで、内訳は女3人と男1人。最初に置かれた「清算」は、いかにもといったステレオタイプの女性が主人公。以下の3篇はそれぞれ設定に一捻りが加えられている。いずれも面白いことは面白い。もしこの人の作品が初読であるならば大いに楽しめるだろう。ただ、4作目ともなるといささかこうした手法に慣れてしまうようだ。この作家の人生観はきわめて肯定的で、性善説に立脚する。最後の「きれいすぎる部屋」こそはやや例外的に、不幸を扱うが、基本的には笑いの中に解消するのが、この人の手法である。

2021/02/09

ミカママ

期待通りの作品。「片付けられない」部屋に住んでいる人の、部屋ばかりか心の闇をもお掃除してくれる、十萬里さん。どれも身につまされる物語だったが、ラストのお話は殊にキツかった。まずは自宅、そしてこの夏は徹底的に、実家の片付けの手伝いをしよう。

2019/03/09

小梅

『あなたの片づけ手伝います』という本を出版した50代の大庭十萬里が依頼者のお宅に伺います。4件のケースそれぞれが良かったが、やっぱり最後の「きれいすぎる部屋」がジーンときた。これを読んでから自分の部屋を見ると…今年こそは断捨離します!1年間モチベーションを維持する為に3カ月事に読み返す必要があるな。年の初めに良い本を読みました。シリーズ化しないのかな?

2017/01/06

さてさて

いつまでも前に進めず立ちすくんでしまうのは、”きっかけ”、”起点”を掴めないでいる、そんな私たちのある意味での弱い気持ちが勝ってしまっているからなのだと思います。『初めて訪問したときから、彼女はすべてを見抜いていた』という大庭十萬里が、前に進むための”きっかけ”、”起点”を与えてくれるこの作品。『もっと丁寧に生活しよう』、『生活そのものを楽しもう』、そして『想像しただけでうきうきしてしまう』と前を向いた主人公たちの姿に、自分の今を、自分の明日を、そして自分の未来を重ね合わせてみたい!そう感じた作品でした。

2021/05/08

片付けのモチベーションUP目的で読了。既に断捨離実行中の私には知った情報で残念ながらモチベーションは上がらず。ストーリーはどの主人公の話もうまくできていて良かったと思います。捨てられない人、溜め込んでしまう人、一見きれいにしているけれど沢山の不要品が収納にしまわれているだけの人など片付けられない人には理由は千差万別でも心や生活に問題を抱え、寂しさや過去の思い出、将来への不安感等にとらわれているということが部屋に表れる主人公たちのような人が実際いるのだろうなと思いました。

2018/11/07

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