リップステイン (双葉文庫)
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リップステイン (双葉文庫) / 感想・レビュー
佐島楓
展開が早く、渋谷の街を主人公たちとともに疾走しているようだった。「リップステイン2」出ないかな。
2018/05/09
カノコ
これは…混沌としているなあ。学校の課題でドキュメント映画を撮影することにした行人、「正義のミカタ」を自称し渋谷で「悪意」を狩る香砂、連続暴行事件の捜査に当たる水橋刑事…。もう、何が主題でどこに連れて行かれるのか全く分からない。予定調和的でないということは、良い方にも悪い方にも作用し得るけれど、残念ながらわたしにとって今作は後者だった。自意識が露骨に描写された登場人物たちの誰にも寄り添えず。それに、この作者の作品、仕掛けるトリックがなんというか、非常にワンパターンな気がする。うーん、あまり楽しめず…。
2018/05/26
マシマロウ
前回の投稿と同様「雰囲気」についての話を続ける。まず、タイトルはお洒落、表紙はいかにも、冒頭は常套っていう感じである。つまり、中間小説の娯楽を求める読者ならつい手を出してしまう雰囲気なのである。映像専門学校の学生を主人公に、映像に青春をかける群像絵巻とオカルトティックな「悪意」と戦うべく宿命づけられた少女、そして犯罪解決に執念を燃やす海千山千の刑事たちが、渋谷を舞台にドラマを繰り広げる。ミスリーディングを誘う描写の間隙を縫ってエンディングにたどり着いた。微妙な雰囲気だけどそれがいいという読者には楽しめる。
2022/09/28
よっち
課題の映像制作に取り組むぼっちの夏目が、渋谷で「悪意」と戦っている制服の少女香砂と出会うことから始まる物語。自らが抱える思いをうまく利用され、行き過ぎた行為に手を出してしまう人々。序盤は詰め込まれた多くの要素が消化不良気味でなかなか進みませんでしたが、プロデュース能力に長けた夏目の同級生美晴が関わってからは一気にテンポが良くなりましたね。結末も著者らしい一捻りあるもので、物語がひとつに収束していく過程は面白かったです。お互いを補い合う夏目と美晴のコンビも良かったので、続きが出るようなら読んでみたいですね。
2018/04/11
kei@名古屋
ううむ、長沢さんっぽいけど、けっこうなとんでも本な気もします
2018/06/08
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