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きらきら眼鏡 (双葉文庫)

きらきら眼鏡 (双葉文庫)

きらきら眼鏡 (双葉文庫)

作家
森沢明夫
出版社
双葉社
発売日
2018-07-11
ISBN
9784575521290
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きらきら眼鏡 (双葉文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

久しぶりに読み終えるのがもったいないと思った。皆、優しく、強く、真っ直ぐで愛しかった。切なかったけど、前向きになれる素敵な物語。しんどい時は、きらきら眼鏡をかけて、前を一歩ずつ歩もう。きっと、小さくても幸せを発見できるかもね。他作品にでてくるカフェや、登場人物が友情出演的で、ほぼ順レギュラー級で登場するし、圧倒的なボリュームで、これは森沢明夫作品の集大成!(集大成というには早いか…笑)随時、ウルウルで、ラストも素敵な終わり方。もう最高の物語でした。

2019/06/21

みも

愛猫ペロの死。ナツばあちゃんの死。想い人あかねさんの彼氏の死。大切な人(猫)の「死」をどう受け入れ、どう前に進むのか。月並みな日常の中でさえ、絶対に避けては通れない「死」という名の「別離」の過酷さを思い、僕ら読者も主人公と共に心を砕く。テーマの峻烈さに比して読後に心痛が残らないのは、彩りを添えるソットボッセの曲と、優しい言葉達と美しい比喩の数々が、心をふんわり包み込むから。主旋律は恋愛模様に揺れる男女の機微だが、設定年齢よりも幼く見える登場人物達の純粋な行動は、手垢にまみれた人生を送る僕には若干面映ゆい。

2020/11/26

ろくせい@やまもとかねよし

自己の利己と利他の調和には、圧倒的な利他が有効であることを感じさせる良本。発する利他は回り回って、結局自己の利己を満たすことを表現していると感じた。解説に、森沢さんが千葉県船橋出身で描写させるお店が実在することが紹介されており、不思議と作品が身近な現実味を醸し出していた根拠も確認できた。個人的には、岬カフェであかねに「あの、虹の絵もきれい」と言わせる場面にとても心を打たれ、その後読了後まで涙腺を刺激させ続けた。是非、本書は「虹の岬の喫茶店」の読了後に読んでほしい。森沢さんの精密な物語構成には感服しかない。

2019/06/30

kanegon69@凍結中

相変わらずの珠玉の言葉の数々。特に「きらきら眼鏡」という、仮想の心の中の眼鏡の考え方がとても素晴らしい。世の中鬱々とすることが多いが、いつもキラキラした部分が見える(つまり物事のいい部分が見える)心の中の眼鏡をかけて過ごそう。。とてもやさしくて素敵な考え方だと思います。辛い時、苦しい時、鬱々とするとき、誰にも心の中に備わっている「きらきら眼鏡」を取り出して周りを見てみれば、少し強張った頬が緩むかもしれない。そんな風に自分も生きていきたいと思います。あなたにもきっとあるはず。あなたの「きらきら眼鏡」が。

2019/10/11

相田うえお

★★★★☆20013 凄〜く素敵な作品でした。書き出しが、急死した飼猫を埋葬するシーンなんですが、当方も1月末に愛猫に旅立たれたばかりなので、同じような境遇にじーんとしてしまって。。タイトルのきらきら眼鏡、物質的な眼鏡じゃなくてバーチャルな?エア?心の眼鏡なのね?ちなみに見た目普通の人が街中で丸くした手の指を目に当てて「きらきらめ〜が〜ね〜」(もちろんドラえもんがアイテム出すときの効果音付きね)とか言ってキョロついてたらヤバい人だよ。それやめよー(多分、そんな奴はいない) この作品、分厚いけど超おすすめ!

2020/02/05

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