タカラモノ (双葉文庫)
「タカラモノ (双葉文庫)」のおすすめレビュー
ビジネス書ベストセラー作家が描く、自由奔放なママと娘の心温まるエンタメ家族小説!
『タカラモノ』(和田裕美/双葉社)
あなたもきっと誰かのかけがえのない「タカラモノ」なのだろう。どうしても前を向けない時、自分に自信が持てない時、ぜひ読んでほしい本がある。その本は、和田裕美氏の『タカラモノ』(双葉社)。自由奔放で憎めないママと娘のやりとりが胸に迫るエンタメ小説だ。
和田氏といえば、外資系教育会社での経験から『世界No.2営業ウーマンの「売れる営業」に変わる本』で作家デビュー、著書が累計220万部を超えるビジネス書作家として知られ、最近ではNHK Eテレ「芸人先生」にレギュラー出演するなど、メディアでも活躍している。そんな華やかな経歴とは裏腹に、幼い頃は引っ込み思案で、一筋縄ではいかない家庭環境だったそうだ。
『タカラモノ』は、自身の生い立ちと家族をモデルに描いた初の小説。2016年に発売された『ママの人生』を改題、大幅な改稿を加えて文庫化された。和田氏の母親がモチーフである「ママ」と、和田氏自身がモデルの「ほのみ」を中心に繰り広げられる物語は、読めば読むほど、驚きと暖かさに溢れている。和田氏に多大な影響を与えた「ママ」は、自分の…
2019/7/18
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「『母親ってこうあるべき』という“べき論”から解放されるともう少し自由に生きられる」ビジネス書のカリスマ・和田裕美が描く初小説は、母と娘の成長物語
外資系の会社で世界2位の営業成績を収め、著書の販売累計は220万部超。そんな営業職のカリスマ、和田裕美さんのエンタメ小説『タカラモノ』(双葉社、『ママの人生』(ポプラ社)を改題・改稿)が、多くの人の感動を呼んでいる。
『タカラモノ』(和田裕美/双葉社)
主人公・ほのみが、周囲を魅了する母の奔放な生きざまを通して、いかに幸せに生きるかを学んでいく──和田さん自身の実話をベースにした本作と、彼女が書いてきたビジネス書のつながりとは? お話をうかがった。
■小説を読むことで、人間は成長できる
──小説はよく読まれるんですか?
和田裕美(以下、和田) 読むほうだとは思いますよ。よく読むのは、角田光代さんや桜木紫乃さん、井上荒野さんの作品です。
ビジネス書って、とにかく早く読めて早く行動に移れるように、効率が重視されるんですよ。お金を儲けたい、話せるようになりたいといった、明確な目的をもって手に取られることが多いから。でも、本を読むだけでは目的は絶対に達成できません。そうでなければ、出版社の人たちはみんな大金持ちでしょ?(笑) 読んだあと、アクションを起こす…
2019/11/14
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タカラモノ (双葉文庫) / 感想・レビュー
machi☺︎︎゛
破天荒すぎる母親に育てられたホノミ。小さい頃は嫌で嫌でしょうがなかったけれど子供1人では生きていかれない。無茶苦茶な母親と一緒にいるしかなかった。でも母親の言うことにはいっぽん筋が通っていて決して間違った事は言っていない。だからそんな母親に魅了される人は多かった。ホノミは生きていく上で1番大切なものを母親からもらう。そして母親が母親らしくすると母親宣言したのに神様は意地悪だった。最後は涙涙の展開で、母親の偉大な力を感じた。
2023/11/04
fwhd8325
この小説を読んでいて、忘れてたことを突然思い出しました。昔おつきあいしていた彼女の家では、お父さんが奥様のことをタカラモノと言っていたことを思い出しました。何の衒いも無く、タカラモノと言っていました。当時は、それが気恥ずかしいようにも感じていましたが、なかなか言えることではないなと思います。小説は、読み始めの印象と変化していくのですが、それが、実に自然に入ってきました。気がつくと愛や信頼、尊敬に包まれている大きな物語なんだと思います。
2019/07/29
カレイ.シュウ
彼氏をつくって出奔してしまうようなママ、欠点だらけだが、娘への愛情に溢れている。ドケチの父親とこの母との間に生まれ育った娘だけどいい娘に育ってます。ママも個性的だけどそれほど無茶苦茶に思えないのは、大好きな娘が書いているからかな。
2020/08/17
Shoji
亭主がいるのに男の出入りが激しくて、仕事は水商売、パチンコが好きで、タバコプカプカ、学校行事にはミニスカートに派手な出で立ち、そんな親(ママ)と子のお話。グレて当たり前の家庭環境なのにいい子に育つ、ネタバレになるので書きませんが、ママの考え方が凄い。ラストには、まるで想像もしない事が起こります。そこから感動の物語です。目頭が熱くなりました。さらに関西弁がええ味出してます。いいお話に出会うことが出来ました。
2019/07/03
佳蓮★道央民
★★★★★☆☆五つ星✨初読み作家さんだったけど、良い本読んだなって思いました。家族って良いなぁって思いました。なんか、私の家族は、なんか今皆心がバラバラだけど、この作品の家族は、最初は、お父さんだけが仲間外れみたいで、あぁ、うちの家族に似てるなって思ったけど、そこで、お母さんが亡くなって、ようやっと家族の有難みが分かると言うか。そう言う本でした。私は、正直、お母さんが亡くなっても泣かないかな。まぁ、私も色々ある身なので。でも、普通は、子供の事、タカラモノって思いますよね。色々考えさせられる作品でした。
2023/06/13
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