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始まりはジ・エンド (双葉文庫)

始まりはジ・エンド (双葉文庫)

始まりはジ・エンド (双葉文庫)

作家
新津きよみ
出版社
双葉社
発売日
2020-09-09
ISBN
9784575523980
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始まりはジ・エンド (双葉文庫) / 感想・レビュー

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utinopoti27

本作は、死であったり、別離であったりと、人生における様々な「終わり」から始まる人間模様をテーマに綴るミステリ短編集だ。末期癌で余命わずかな妹が、姉に5つの頼みごとをする『死ぬまでにしてほしい五つのこと』では、ラストのビターなひねりと暖かな余韻が効いている。他の作品にも独自の趣向が凝らされていて、短編ならではの面白さを十分に味わうことができる。特に、義母や実母、幼馴染みといった、女性同士の微妙な心理のアヤを描き分ける著者の巧みな表現力に注目したい。まさに技巧派・新津きよみの面目躍如といったところか。

2021/08/01

よつば🍀

「絶縁」「永久に」「引き際」「余命」「陰のコレクター」「彼女のステージ」「死ぬまでにしてほしい五つのこと」7話収録のオリジナル短編集。タイトルのジ・エンドが示すように、人生における様々な終わりが題材となっている。友人や婚家との絶縁、転職、結婚、死別など、どれも身近に感じる内容でリーダビリティが高く一気に読める。印象に残ったのは『絶縁』中学時代のイジメから30年以上経過しても接点のある二人は絶縁と言うより腐れ縁の様で皮肉な末路を感じた。『陰のコレクター』主人公の歪んだ行為の末、待っていた結末にゾクリとする。

2020/10/08

ゆみねこ

終わりから始まる7つの物語。絶縁・永久に・引き際・余命・陰のコレクター・彼女のステージ・死ぬまでにしてほしい五つのこと。ハッピーエンドで終える「彼女のステージ」が好き。「死ぬまでにしてほしい五つのこと」は妹のはかりごとに唸らされる。

2021/04/05

タイ子

私がこれまでに読んだ新津作品に比べるとイヤミス度は低めかな(どれだけ期待してるんだか)。人生の中で直面する様々なこと、いじめ、夫婦関係、介護、病気など、それらを軸に人の心がどう動くのか、そしてラストにストンと落とす。それはさすが新津さんの上手さですね。最後の「死ぬまでにしてほしい5つのこと」が一番好み。サクッと読める7つの短編集。

2020/09/21

さっこ

イヤミスってほどの後味の悪さはありませんでしたが、それぞれ捻りの効いたオチが用意されていました。「陰のコレクター」が結構良いお話で温かいなぁ~と思いながら読み進めると、「おっ⁉」という展開で面白かったです。

2020/12/30

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