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自由は死せず (上) (双葉文庫 か 61-01)

自由は死せず (上) (双葉文庫 か 61-01)

自由は死せず (上) (双葉文庫 か 61-01)

作家
門井慶喜
出版社
双葉社
発売日
2023-01-12
ISBN
9784575526301
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“言論って何?”と思ったら読んでほしい――刀を捨て、言論で政治を変えた男・板垣退助、その生き様とは? 門井慶喜さんインタビュー

 歴史上の人物が等身大となり、活き活きとその生き様を見せてくれる、そして歴史という名の現代につながる無数の糸の在りかを示し、読者を唸らせ続ける門井慶喜さん。数多の歴史上の人物を描いてきた門井さんが、5年の歳月をかけ、渾身の力で著したのは日本民主主義の根幹をつくった板垣退助。没後百年に刊行され、大きな話題を呼んだ一作が待望の文庫化!幕末、維新、明治の黎明期と、混迷の時代を駆け抜けた板垣退助という男の魅力についてお話を伺った。 (取材・文=河村道子)

『自由は死せず(上・下)』(門井慶喜/双葉文庫)

これまであまり描かれてこなかった 坂本龍馬らの“敵役”、上級武士視点の幕末維新 ――“板垣退助”を書きたいと思われたのはなぜだったのでしょうか。 門井慶喜さん(以下、門井)明治維新後、日本を牛耳っていたと言われているのは薩摩、長州、土佐、肥前の四藩ですが、そこでは士族の反乱が勃発しているんです。薩摩なんか最も新政府の中心にいたはずなのに、最後に一番大きな戦争、西南の役を起こしてしまった。けれど四藩のなかで唯一、土佐藩だけが不平士族による反乱を起こしていな…

2023/2/8

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自由は死せず (上) (双葉文庫 か 61-01) / 感想・レビュー

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みこ

板垣退助を主人公とした長編小説。前半は会津戦争の途中まででやや中途半端に終わった印象。幕末を土佐の上士の目線で描いた作品って読んだことが無かったので何だか新鮮な気持ち。天狗党や勤王党など立場はかけ離れているのに思想が近い人間の群れに興味を惹かれる様は後編での自由党結成の伏線となるのだろうか。板垣&後藤のW主演で大河が作られても良いかもと思った。

2023/03/01

春風

板垣退助という小説の主人公には向きそうにない人物を取り上げた野心作。上巻は戊辰役が始まるころまで。本書の文体は、前半がとりわけ司馬遼太郎を意識したもので、司馬独特の体言止めなどを多用しており、リズム感はまさにそのもの。滑稽みと洞察力の欠けるモノマネ文体としかいいようがなかった。あの文体だから、読みやすくはあるのだが。上巻後半くらいからはやや文体が変わってきており、戦争シーンなどは著者の地の文になってきた印象。文体が落ち着いてきたところで、下巻で自由民権運動家としての板垣がどのように描かれるか期待がかかる。

2023/01/29

ツバサ

板垣退助、名前は知っていたが、生涯については知らなかったので気になって読みました。小さな頃の破天荒さには驚いたが、行動力、知恵には下を巻きました。下巻も読みます。

2023/01/13

熱東風(あちこち)

内容云々よりも文体に驚いた。もろに司馬遼太郎そのものだ。門井氏の作品は過去に何作か読んだことはあるが、そんな印象はなかった。まぁだからと言って猿真似とは言わないが。リスペクトだろう。/そういう文体なので読みやすいことは読みやすいのだが、内容的にはどうも今一つ板垣の内面が見づらい。/板垣退助を描いたのでは過去に三好徹『孤雲去りて』を読んだことがある。細かい内容は忘れたが、大河ドラマで斎藤洋介が演じていた、どこか間の抜けた印象のキャラとは大違いで、凄みがある人物なのかということだけは覚えている。

2023/11/06

のりさん

本文中にもあったが平和な時には奇人として人生を終えてしまうような型破りな人間こそ、幕末という激動の時代では輝きを放つのだな。土佐の上層部の幕末視点はとても新鮮で面白かった。 余談ではあるけれど、昔読んだ「お~い竜馬」という漫画では山内容堂がとんでもないバカ殿に描かれていて長い間自分の中でそのイメージが固定されていた。 実際は思想は違えど幕末の政治に尽力した人物であり、あれ程バカ殿で描いていた事に凄く悪意を感じてしまう。

2023/11/05

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